メジャーな台湾の家具関連の展示会を解説
- 堤浩記
- 1月10日
- 読了時間: 15分

「台湾の家具関連の展示会について知りたい!」
「台湾ではどんな家具関連の展示会があるの?」
「自社にピッタリな台湾の家具系展示会を知りたい!」
家具・インテリアの販路を広げたいと考えたとき、候補に入るケースが増えてきたのが台湾の市場です。
そんな台湾の非常に魅力的な市場ですが、最初の問題になるのが「どの展示会へ出展するべきか」という部分でしょう。
台湾には家具に特化した展示会だけでなく、家飾(インテリア雑貨)や室内設計、建材、さらには木工・製造技術まで、家具ビジネスに直結するイベントや展示会が複数存在します。
しかし展示会ごとに来場者の属性や商談の進み方は大きく異なり、相性を見誤ると最終的に受注に繋がらない状態に陥ってしまいます。
そこで当ページでは、台湾の代表的な家具関連展示会をピックアップしつつ、それぞれが向いている企業・向いていない企業について掘り下げて解説していきたいと思います。
初めて台湾の展示会へ出展を検討する場合、また中々展示会で結果が出ないと悩んでいる方も、ぜひ当ページの内容を参考にしてみてください。
Taipei Int’l Furniture Show(台北國際家具展)

まず台湾の家具バイヤーや流通関係者が集まりやすく、「完成品家具の販路開拓」「ブランド認知の獲得」に向いた王道展示会である「Taipei Int’l Furniture Show(台北國際家具展)」(※例年は2月中旬〜下旬に開催される(年により前後))について触れていきましょう。
台湾の家具業界を代表する大型イベントであり、台北世界貿易センター(TWTC)で開催される年もあり、家具のトレンド把握に最適と非常に好評!
そんなTaipei Int’l Furniture Show(台北國際家具展)ではどんな企業が向いているのか、向いていないのかを次の項目でチェックしていきましょう。
向いている企業の特徴
Taipei Int’l Furniture Show(台北國際家具展)に向いている企業の特徴として、「完成品家具を継続供給できる企業」が挙げられます。
台湾の小売・卸は、売れ筋の安定供給や追加発注を重視するため、SKU管理・在庫(生産)計画・輸出手配まで一気通貫で提示できると信頼が上がります。
また「中~高価格帯で価値を説明できるブランド」も向いている企業と言えるでしょう。
無垢材や金物、仕上げや耐久性など確かな根拠であったり、職人性・産地・開発背景などのストーリーの両方があるほど強いです。
さらに代理店・ディストリビューター開拓が目的なら、価格表(FOB/CIF等の前提)や販促素材、展示品の即納可否まで準備できる企業が商談化しやすいと言えるでしょう。
向いていない企業の特徴
逆に向いていない企業の特徴としては、「受注~納品までが長く不確定要素が多い」などが挙げられます。
例えばフルオーダー中心で仕様確定に時間がかかる、納期が読みづらい、品質基準や保証が曖昧だとバイヤーは仕入れ判断を先送りにしがちです。
また「説明しないと良さが伝わらない商材」も不利になりやすいです。
展示会ではどうしても短時間で比較されるため、見た瞬間に強みが分かる展示・導線がないと埋もれてしまいます。
さらに低価格一本で勝負しようとする企業は価格競争に巻き込まれやすく、輸送費や為替で利益が崩れるリスクがあります。
差別化の軸を作れない場合はTaipei Int’l Furniture Show(台北國際家具展)ではなく、別の場を検討した方が良いかもしれません。
※もしくは向いている企業に該当するような強みを前面に出せるように、しっかり準備を整えてから展示会に臨むのが良いでしょう。
Taipei Int’l Home Deco Expo(台北國際家飾展)

Taipei Int’l Home Deco Expo(台北國際家飾展)(例年は2月中旬〜下旬に開催される(家具展と同時期開催が多く、年により前後))は家具単体よりも、インテリア雑貨・ファブリック・照明・アートなどを含めた「暮らしの提案」が主役になりやすい展示会です。
来場者は家具単体でみるケースよりも、全体的な「空間の完成イメージ」を重視するため、スタイリングや見せ方の巧拙が成果を左右します。
そのため小ロット導入や季節提案が評価されやすく、EC・セレクトショップ向けの開拓にも相性が良いのが特徴的だと言えるでしょう。
向いている企業の特徴
このTaipei Int’l Home Deco Expo(台北國際家飾展)に向いている企業の特徴として、「空間提案で価値が上がる企業」が挙げられるでしょう。
例えば家具メーカーでも、ラグ・クッション・アート・照明などと上手に組み合わせて、「部屋の完成形」を魅力的に見せアプローチすることで成約率が上がります。
また「SKUが整理され、仕入れ判断が早い商材」を持つ企業も向いている企業に該当します。
色柄展開、サイズ展開、価格レンジが明確であり、最低ロット・リードタイム・梱包仕様が展示会で即答できるとバイヤーの不安を解消することができるでしょう。
さらに季節やトレンドで入れ替わる商材を提案できる企業(ファブリック、ホームデコ、生活雑貨)は、展示会以降もリピートの土台が作りやすいです。
家具単体を強く推すタイプの展示会とは少し方向性が異なるため、小さく導入して売れたら追加、などの流れを設計できる企業は成果が出やすいと言えるでしょう。
向いていない企業の特徴
逆に向いていない企業の特徴として、「大型家具中心で展示負荷が重い企業」が挙げられます。
展示負荷が重いと表現をすると少しややこしいかもしれませんが、展示会の属性として大型家具のみで勝負する方向性とは少し異なります。
どちらかと言えば「家飾展」になり、回転の速い商材やコーディネート提案が強く、単体の大型家具だけだと「空間の魅力」のメリットを訴求しにくいのです。
※また空間のスタイリングに工数をかけられない、撮影素材や販促POPが不足している場合も競合と比較して見劣りしやすいです。
また梱包やラベル、出荷単位が未整備であり、越境取引の実務が固まっていない企業も商談が止まりがちです。
さらに「大型案件一本狙い」の企業、これも展示会の属性としてミスマッチになりやすいです。
意外とこのあたりを誤解して出展をしてしまうと、思ったような成果が得られないばかりか、人がほとんど集まらないなんて事態になりかねませんので、そのあたりも含めて出展判断を行うようにしましょう。
Taiwan International Interior Design Expo(台灣國際室內設計博覽會)

Taiwan International Interior Design Expo(台灣國際室內設計博覽會)(例年は6〜7月ごろに開催される(年により前後))は、設計者・施工側・空間関連の企業が集まりやすい展示会です。
特徴としては「採用される仕様」を作れるかが勝負の分かれ目だと言えるでしょう。
一般消費者向けの売り場というより、プロが「図面に落とせる材料」を探しに来る場なので、寸法・納まり・素材データ・施工条件の提示が重要になります。
ホテルや商業施設、オフィスなど法人案件に広げたい企業にとって、強い入口となる展示会なので、属性がマッチする場合には出展を検討してみるのも良いでしょう。
向いている企業の特徴
Taiwan International Interior Design Expo(台灣國際室內設計博覽會)が向いている企業の特徴として、「設計者に選ばれる前提の資料を用意できる企業」が挙げられます。
先の項目でも例を挙げましたが、基本的に寸法図、断面、素材サンプル、耐久・耐水・防汚などの性能情報、そしてメンテナンス方法まで揃っていると設計者は採用判断をしやすくなります。
特に造作家具やキッチン、収納や什器など「空間一体」で価値が出る商材は相性が抜群です。
次に法人案件に耐える体制(見積り回答の早さ、納期の読み、施工連携、保証)がある企業も出展に踏み切っても問題ないでしょう。
プロジェクトは関係者が多く変更も起きるため、運用面で安心感を出せるほど採用されやすいです。
他には台湾の設計事務所や施工会社と共同で提案できる企業、このケースも現地化が進み商談の質が上がるため、販路開拓・拡大のために出展を検討してみてはどうでしょうか。
向いていない企業の特徴
逆に向いていない企業の特徴として、「完成品家具を一般消費者向けに売りたいだけの企業」が挙げられます。
「設計博」では「採用の根拠」が求められるため、スペックや納まりの説明が弱いと話が進みにくい傾向があります。
また見積りや納期回答が遅い、仕様が毎回ブレるなど、プロジェクト運用に不安が残る企業も選ばれにくいです。
さらに価格表や標準仕様がなく、全件フルカスタム前提で商談が長期化しやすい場合は、設計者側の負担が増えてしまうため注意が必要です。
「設計者の仕事を軽くできるか」という視点が持てないと、接点ができても受注に結びつきにくい点をしっかりと意識していきましょう。
その上で次に繋げることができるか、先に挙げた「向いている企業の特徴」にマッチするかなどを改めて確認して、自社にとって属性がマッチする場合には出展を検討してみましょう。
Taipei Building Show(台北國際建材展)

Taipei Building Show(台北國際建材展)(例年は12月中旬に開催される)は、建材・住設・リフォーム文脈の来場者が厚い展示会です。
施工会社やデベロッパーなど「採用ルートを持つ側」と会いやすい展示会と表現すると、その魅力・メリットが伝わるでしょうか。
家具の中でも、洗面・収納・造作・キッチン周りなど住設に近い領域は特に相性が良いです。
一方で純粋な家具バイヤーだけを狙うとミスマッチになりやすいので、狙う顧客像(施工/設計/開発)を先に決めて出展設計を行うことが大切だと覚えておきましょう。
向いている企業の特徴
Taipei Building Show(台北國際建材展)に向いている企業の特徴について掘り下げていきましょう。
「建材・住設の文脈で語れる家具/部材を持つ企業」は、この展示会にマッチする企業と言えます。
たとえば収納システム、建具、洗面キャビネット、キッチン関連、内装一体型の造作などは、施工やリフォームの提案に組み込みやすく採用されやすいです。
また防火・耐水・耐久・抗菌など「性能」で比較できる素材・表面材・金物を持つ企業も強いです。
他にも法人取引の条件が整っている企業(掛け条件、保証、施工連携、納品スキーム)も展示会からつなげやすく、出展へ踏み出しても良い企業と言えます。
ちなみに建材展の商談は「現場で使えるか」が中心なので、施工手順や注意点、施工パートナー有無まで提示できると評価が上がります。
台湾市場でデベロッパー案件を狙うなら、量産対応や規格化の提案ができる企業が特に向いているという点は忘れずにおきましょう。
向いていない企業の特徴
逆に向いていない企業の特徴として、「デザインだけで勝負しがちで、仕様や性能の説明が弱い企業」が挙げられます。
建材展では比較項目が明確であり、根拠がないとターゲット層の選定から落ちやすくなります。
※またBtoCの直販前提で法人向けの見積り・保証・施工連携を用意していない企業も展示会では苦戦しがちです。
さらに「家具バイヤーにだけ会いたい」企業も注意が必要です。
来場者の中心が建材・施工寄りになるケースもあるため、名刺交換の数が増えても最終的に商談化の筋が見えないリスクも考えられます。
自社の商材が現場に組み込まれる性質かどうか、そして導入フローを提示できるかが出展の分かれ目になります。
このあたりのターゲット層や属性などを把握していなければ、せっかくに出展も無駄になってしまう可能性があるため、事前にしっかりと確認をした上で戦略を練ることが大切なのです。
WOOD TAIWAN

WOOD TAIWAN(例年は4月ごろに開催される)は木工・加工・塗装・接着・素材など「製造とサプライチェーンに寄った展示会」です。
家具メーカーや工場関係者が情報収集しやすく、OEM/ODM先の探索、設備導入、素材調達の見直しなど「モノづくりの強化」を目的にすると成果が出やすい特徴を持ちます。
来場者数も多くイベント的な側面もありますが、完成品の販路開拓だけを狙うと成果が出にくいため目的設定や適切なアプローチが重要な展示会だと言えるでしょう。
向いている企業の特徴
このWOOD TAIWANに向いている企業の特徴として、「家具製造の課題を解決できる企業」が挙げられます。
木工機械、刃物、塗装、乾燥、接着剤、金物、検査機器など、品質と生産性を上げる提案ができる企業は商談の入口が作りやすいためオススメです。
次に木材・板材・突板など素材供給で、現地工場との取引を広げたい企業にも向いている展示会です。
その際はサンプル提示だけでなく、含水率管理や反り対策、安定供給体制まで語れるとターゲット層からの信頼が上がります。
またOEM/ODMのパートナーを探す家具ブランド側にとっても有効であり、製造工程・品質基準・最小ロット・リードタイムを比較しながら候補を絞ることができます。
※量産だけでなく小ロット量産の提案ができる企業も、ニーズに合えば強い武器になります。
このように属性がマッチする企業も多いため、来場者層に響く事前準備を整えさえすれば、結果につながりやすい魅力的な展示会だと言えるでしょう。
向いていない企業の特徴
逆にWOOD TAIWANに向いていない企業の特徴として、「完成品家具のバイヤー獲得が唯一の目的」の企業が挙げられます。
来場者の関心が製造・資材・工程に寄るため、販売先開拓のみに絞ってしまうと効率が落ちる可能性があります。
また技術系展示会では「見せて納得させる」ことが重要なので、仕様書や実演、比較データがなく強みを言葉だけで語る企業も不利になりがちです。
他にもハンドメイドが強みで量産の話ができない場合、来場者が求める生産条件と噛み合わないことがあるため注意が必要です。
※もちろん高付加価値品で刺さる例もありますが、その場合は訴求設計が重要です。
目的が徹底した販路開拓のみなら別展示会も視野に入れつつ、自社にマッチするか、目的に合致するかも含めて検討することをオススメします。
初めての台湾市場での展示会選びの基準

ここからは初めての台湾市場での展示会選びの基準について解説をしていきます。
ここまでの項目で台湾の展示会をピックアップしつつ、向いている企業、向いていない企業について解説をしてきました。
重要なのは自社が取りたい顧客(小売/卸・設計者・施工/開発・工場/OEM)と、提供できる価値(完成品・仕様採用・性能・製造技術)が一致しているかどうかです。
※他にも価格条件・最小ロット・納期・保証・輸送など、商談を前に進める「取引の前提」が揃っているかで結果は大きく変わります。
多くの企業が初出展で失敗しやすいのは「展示会の知名度」だけで選んでしまうことであり、上記のような条件の一致などがとても大切なポイント!
ここからは行くべき展示会を選ぶ判断基準、そして見送るべき展示会の判断基準についても掘り下げて解説をしていきますので、いずれも確認をした上で初めての展示会出展を成功させていきましょう。
行くべき展示会の判断基準
まず繰り返しになりますが、行くべき展示会は「来場者の役割が、自社の売り方と一致する」ことが第一条件です。
完成品を売りたいなら家具展、空間採用を狙うなら設計展、施工ルートを作るなら建材展、OEMや製造強化ならWOOD、というように採用される場所選びという視点で展示会を選びます。
次に商談を成立させる最低条件が揃っているかも重要なポイントです。
展示会に来るターゲット層に対して、下記のような要望(成立に関連する条件)を満たした状態で出展するかはビジネスの成否に関わる重要ポイント!
1.価格の前提(卸条件・通貨・インコタームズの想定)
2.最小ロットと追加発注条件
3.納期と生産キャパ
4.品質基準と保証
5.輸送・梱包仕様
また最近の台湾市場では英語/中国語での資料と対応体制なども重要と言われています。
最後に展示の勝ち筋が描けるかを確認します。
先の準備を万全にした状態で自社の強みが一目で伝わる展示が描けるか、、導線、カタログ、サンプルが用意できるかを確認しましょう。
上記の条件を満たしているならば、台湾の家具関連の展示会へ出展価値は高まりますし、逆に満たしていない半端な状態ならば思うような成果を得ることができず「(現時点では)行くべきではない展示会」と言えるかもしれません。
もちろん全てを完璧に満たすまで行動をしないとなると、いつまでも身動きが取れない状態に陥る可能性もあるでしょう。
ただある程度の条件を満たしていること、勝算があるかを確認することは大切なポイントですので、上記の「行くべき展示会の判断基準」をチェックしたうえで、候補の展示会を決めたり出展を決断することをオススメします。
見送るべき展示会の判断基準
出展を決めるだけではなく、ときには見送る決断も大切になります。
例えば自社にとっては「名刺交換は増えるが、受注までの道筋が作れない」展示会などは、見送るべき展示会の代表例と言えるでしょう。
たとえば完成品家具しかないのに設計者向け資料が用意できない、法人取引条件が未整備で施工会社と話しても進まない、などは見込みが薄い展示会と言えます。
※他にも量産/OEMの相談に対してロットや品質管理の説明ができない、といった状態では成果が出にくく費用だけが膨らんでしまいます。
また価格競争に巻き込まれやすい商材で差別化の軸がない場合も危険だと言えるでしょう。
さらに言語対応(英語/中国語)やアフターフォロー(見積り回答、サンプル発送、オンライン商談)が回らないなら、展示会後の失注が増えます。
まずは市場調査として視察から入り、勝ち筋が見えた段階で出展する判断も有効です。
とにかく出展をするというのは逆に機会損失につなげるケースも少なくないため、先の「行くべき展示会」の判断基準と含め候補の展示会が自社にマッチしているかを確認してから動き出すことをオススメします。
展示会へ出展は自社とマッチするかが大切な要素

今回はメジャーな台湾の家具関連の展示会をピックアップしつつ、向いている企業と向いていない企業の特徴について触れてきました。
その上で出展を判断するための基準についても解説してきましたので、なんとなくイメージが湧いてきた方もいると思います。
台湾の家具関連展示会は、「家具を売る場」「空間に採用される場」「建材ルートを作る場」「製造を強化する場」など、役割がはっきり分かれています。
だからこそ大切なのは展示会の知名度だけで選ぶのではなく、自社が取りたい顧客(小売・卸/設計者/施工・開発/工場・OEM)と、自社の強み(完成品・仕様・性能・技術)が一致しているかを見極め参加を検討することです。
当ページの内容を参考にしつつ、まずは目的に合う展示会を1つに絞って視察・出展計画を立ててみてください。
適切な舞台を選ぶことが、台湾市場で成果を出す最短ルートになります。
もしも初めての台湾への展示会出展でお悩みの方は、弊社までお気軽に相談ください。
各国での海外販路開拓支援の実績が豊富であり、台湾市場でのサポートや展示会出展サポートなども行っております。
海外展開へ向けて価格設定や現地市場調査などでお悩みの方も多いため、自社だけで解決しようとせずにぜひ経験と実績が豊富な弊社まで気軽に相談ください。
台湾の展示会での成功率を高めるために、そしてその後の契約や販路拡大・開拓につなげていくためにも、万全の準備を整えたうえで動き出していきましょう。




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