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FHA(Food & Hospitality Asia)とは?シンガポール最大級の食品見本市で東南アジア販路を開く

  • 堤浩記
  • 5 日前
  • 読了時間: 21分

「FHAの詳しい内容が知りたい!」

「FHAを販路開拓の足がかりにしたい!」

「FHAに出展するメリットを知っておきたい!」


東南アジア向けに食品や飲料を売り込みたいと考えたとき、展示会の候補はいくつかありますがFHAを検討する企業も少なくありません。


FHA(Food & Hospitality Asia)は、Informa Marketsが主催するアジア有数の食品・ホスピタリティ見本市であり、約47年の歴史を持つ国際イベントとして知名度も高いのが特徴的です。


さらに2026年には「FHA-Food & Beverage、HoReCa、ProWine、IndusFood Asia」が強く打ち出され、食品・飲料・酒類・ホスピタリティ需要を広く満たす構造になっていることが伺えます。


だからこそFHAは単に大きな食品展示会というだけでなく、「流通、外食、ホテル、酒類販路」を一度に見渡しながら東南アジア市場への開拓を見込める場として重宝するのです。


当ページでは、そんなFHAの基本情報について解説をしつつ、魅力的なメリットや日本産品の出展ポイントなども含め実務目線で掘り下げていきますので、ぜひ参考にしてみてください。


FHAとは?

それでは早速FHAとは、といった基本的な情報について解説をしていきましょう。


冒頭でも少し触れましたが、FHAはシンガポールで開催されるアジア最大級の食品・ホスピタリティ見本市です。


食品流通、外食、ホテル、酒類、カフェ、茶、業務用ソリューションなど幅広く商談できる場として設計されており、年々規模を拡大した統合型イベントとして注目されています。


日本企業にとっては東南アジア向けに食品や飲料を売り込む場であると同時に、どの流通チャネルや業務用途と相性がよいかを見極めるための機会と言えるでしょう。


そんなFHAについて各項目で掘り下げて解説をしていきますので、ぜひ順番にチェックしてみてください。


FHAはどんな見本市か


まず繰り返しになりますが、FHAは一言で表現するなら「アジア最大級の食品・ホスピタリティ商談展」でしょう。


FHAは、東南アジア市場を狙う食品・飲料関連企業にとって、非常に重要なB2B商談展として、幅広い層から注目されています!


公式案内では「Asia’s Leading International Food & Hospitality Event」とされており、一般消費者向けイベントではなく、出展者、輸入商社、ディストリビューター、外食企業、ホテル、バイヤーが商談目的で集まる展示会として運営されていることがわかります。


これは単純なPRの場ではなく、販路開拓のための営業現場に近い位置づけと言えるでしょう。


日本の食品メーカーや商社にとっては、シンガポール市場を狙うだけでなく、シンガポールをハブにして「東南アジア全体へつながる接点」を作りやすいことも大きな魅力です。


規模の大きさだけではなく、様々なメリットがあるからこそ日本企業にも注目されているイベント、それがFHAなのです。


Informa Markets主催、47年の実績があるからこその信頼性


次にFHAの信頼性を支えているのが、主催者であるInforma Markets、そして長年積み上げられてきた開催実績という点に触れておきましょう。


公式サイト上の「2026年の開催案内」の中で、「47年の歴史を持つ展示会」であることが示されています。


そして大切なのは、長く続く見本市はそれだけでバイヤーや出展者からの信用を得やすく、商談の質にも影響するという点です。


初めて東南アジアへ出る企業にとっては、「有名な展示会に出た」という事実以上に、商談の相手がFHAを知っていて参加理由を共有していることが重要だと言えるでしょう。


FHAは大規模であるだけでなく、業界内での共通言語になっている見本市だと考えると、参加するメリットがよる明確に浮かんでくるのではないでしょうか。


2026年で注目される展示会構成の一体化


また2026年のFHAで特に重要なのが、展示会構成の一体化です。


公式情報をチェックするとわかりますが、FHA-Food & Beverage と FHA HoReCa に加え、ProWine Singapore と IndusFood Asia が同時期に強く打ち出されており、会場全体として食品・飲料・酒類・ホスピタリティの需要を網羅できる構成になっています。


これにより従来よりも「食品だけ」「ホテルだけ」と切り分けず、複数の買い手層に同時に接触しやすくなっているのです。


たとえば抹茶なら飲料原料だけでなくカフェ向け、ホテル向け、茶業界向けでも提案することが可能です。


また日本酒なら酒類流通だけでなくレストランやホテル需要にもつなげやすくなるため、展示会構成の一体化は多くの人にメリットをもたらしてくれるでしょう。


10ホール・2,750社超・115超の国と地域が集まる規模感


さらに10ホール・2,750社超・115超の国と地域が集まる規模感についても触れておきましょう。


公式サイトの2026年「見込み値」では、FHAは10ホール、2,750社超、115超の国・地域、8万人超の来場者を掲げています。


これらの数字が意味するのは、単ににぎわう大型展示会ということではなく、多様な販路プレイヤーを一度に比較しながら商談できるという点です。


ある輸入商社だけを見るのではなく「ホテルバイヤー、外食、流通、小売、業務用ディストリビューター」など、複数の相手から反応を取りやすいのが大規模展示会の利点なのです。


FHAは「広く会える場」であると同時に、「自社商品がどの販路と相性が良いかを見極める場」にもなるレベルの規模感のイベント!


そう考えると自社の露出やPR、販路開拓を考えている企業にとって、FHAは現実的に候補に入る優れた見本市・展示会だと言えるでしょう。


18の専門セグメントがあるから自社商品の見せ方設計が重要


最後にFHA 2026は、公式で「18の専門セグメントで構成される」と案内されている点にも触れておきます。


これは何を出しても同じ土俵で比較される展示会ではなく、商品カテゴリーや用途に応じて見せ方を変える必要があることを意味します。


たとえば抹茶はTeaとしてアプローチをするのか、Cafe向け原料として見せるのかで相手が変わります。


日本酒はProWineとしてのアプローチか、和食・高級飲食向け提案なのかで商談相手が変わります。


FHAは規模感の大きな展示会・見本市ですが、「日本産だから出せば注目される」ではなく「どのセグメントで、どの買い手に、何として見せる」のかまで明確に整理してから出展をすることが重要です。


それらを怠ってしまうと、半端な成果で終わってしまうリスクがあるため、自社商品の見せ方・設計・アプローチの準備などを念入りに行い万全の体制で臨むことが大切なのです。


どんなセグメント・買い手が集まるか

ここからはどんなセグメント・買い手が集まるかというテーマで解説をしていきたいと思います。


FHAには、食品メーカーが単純に卸先を探しに行くだけではもったいないと感じられるぐらい、多様な買い手が集まります。


「食品、飲料、茶、酒、業務用、ホテル、外食、流通、輸入商社」、さらにはホスピタリティ関連まで一つの会場に重なっているため、どの買い手を優先するかを決めておかないと商談効率が下がってしまうのです。


逆に言えば、自社商品の出口を複数検討したい企業には非常におすすめできる場であり、販路開拓・検討の場として非常に優れています。


だからこそ自社の戦略を決めるうえで大切なポイントについて、各項目をチェックして参考にしてみてください。


食品・飲料メーカーが会うべき買い手とは


まずは食品・飲料メーカーが会うべき買い手について触れていきましょう。


食品・飲料メーカーがFHAで会うべき相手は、単純な「バイヤー全般」ではありません。


もし東南アジアで販路を広げたいなら、主な相手は「輸入商社、ディストリビューター、外食チェーン、ホテルバイヤー、小売流通」を想定しましょう。


例えば輸入商社は現地流通の入口になりやすく、外食やホテルは業務用導入の起点になります。


※ちなみに小売は量を見込める一方で、価格や継続供給のハードルが上がることもあります。


同じ食品でも「どこに最初に入れるか」で戦略は変わるため、会うべき相手も含めて戦略を練ることが大切です。


またFHAでは相手が多い分、自社がまず狙う販路を一つに絞り、その延長で他販路を探る形にした方が商談は進みやすくなることも覚えておきましょう。


Coffee・Tea・Barゾーンは抹茶・茶系ブランドと相性が良い


抹茶や茶系ブランドにとって、FHAの中でも注目したいのがCoffee・Tea・Barゾーンです。


公式構成でもこの領域が打ち出されており、単なる「お茶」としてではなく「カフェ向け、バー向け、デザート用途、原料用途」など、複数の見せ方が可能です。


抹茶は東南アジアで人気がある一方で競合も多いため、ただ「日本産抹茶です」と見せるだけでは弱い点に注意が必要!


たとえば「ラテ、スイーツ、ミクソロジー、ベーカリー用途」など、具体的な導入シーンまで含めて提案できると、Coffee・Tea・Bar関連の買い手には刺さりやすくなります。


抹茶は原料そのものより、どう使うと売場やメニューになるかまで見せることが重要だと覚えておきましょう。


ProWine Singaporeで日本酒・酒類はどう見せるべきか


また日本酒や酒類を出展する場合は、ProWine Singaporeゾーンを意識することが重要です。


FHA 2026ではProWine Singaporeが同時に強く打ち出されており、酒類については単なる食品の一カテゴリではなく、専門性の高い商談フィールドとして見られます。


そして日本酒は「日本らしさ」だけで売れるわけではなく、「輸入・流通・飲食導入の現実性、価格帯、ペアリング提案」まで含めて説明する必要があります。


たとえば高級レストラン向けなのか、ホテル向けなのか、バーや酒販店向けなのかで、見せる資料や提案方法も変わってくるでしょう。


単純に美味しい日本酒として提案するのではなく、どの販路で、どういった属性を相手に訴求・PRをするかまで含めて考える必要があります。


逆にそのあたりをしっかりと練り準備することができれば、日本酒・酒類全般もFHAで望む成果を得ることができるでしょう。


HoReCa系バイヤーは何を重視するのか


ちなみにHoReCa系バイヤーは何を重視するのか、と言った部分についても掘り下げていきましょう。


HoReCa系、つまりホテル・レストラン・カフェのバイヤーが重視するのは、単純な味だけではありません。


・導入しやすさ

・安定供給

・業務用ロット

・メニュー化しやすさ

・原価感


さらに「現地スタッフが扱いやすいか」などの要素も重要視します。


つまり商品そのものの魅力に加えて、現場で回るかどうかが問わるといってもよいでしょう。


たとえば抹茶なら品質の高さだけでなく、誰でも再現しやすいオペレーションがあるか。


日本酒なら高品質であるだけでなく、現地飲食での扱いやすさがあるか、なども重要です。


そのためHoReCa向け商談では、ざっくりと「良い商品です」ではなく、こんな理由や魅力があるため「現場導入できます」まで伝える必要があるのです。


ここで挙げた数値面なども含めてスマートに訴求することができれば、バイヤーからも良い反応を得ることができるでしょう。


東南アジア販路を広げるなら、どの買い手層を優先すべきか


そして東南アジア販路を広げるなら、どの買い手層を優先すべきかという点にも触れておきます。


最初に知っておくべきなのは、東南アジア販路を広げたい場合でも、最初からすべての買い手に売ろうとすると商談が散漫になるため注意が必要です。


まず優先すべきは、なによりも自社商品の特性に合う層でしょう!


・高付加価値の食品や酒なら輸入商社や高級飲食向け

・抹茶や調味料ならカフェチェーンや外食向け

・量販を狙う商品なら流通や小売向け


もちろん例外はありますが、上記のような属性を優先して狙ってみる選択肢も検討しても良いでしょう。


FHAでは最初に相性の良い入口販路を決めることが重要です。


そこが決まると「商談資料、試食内容、価格の出し方」なども揃えやすくなるため、まずは優先すべき買い手層・属性を絞り、そこに焦点をあわせて準備を進めていくことをオススメします。


出展する3つのメリットについて

ここからはFHAに出展するメリットについて解説をしていきましょう。


FHAに出展するメリットは様々ですが、いずれも海外展開・販路開拓を目指す企業にとって非常に魅力的に感じられるメリットです。


特に食品メーカーや商社にとっては、海外営業を個別に回るより、効率的にアプローチができる場とも言えるでしょう。


そんなFHAの具体的なメリットについて知ることは結果を出すためにも大切な要素ですので、ぜひ各項目に目を通してみてください。


東南アジアの流通・外食・ホテル販路に一度に接点を作りやすい


まずFHAの大きなメリットとして、東南アジアの複数販路に一度に接点を作りやすいことが挙げられます。


シンガポール開催という立地の特性もあり、「輸入商社、小売、外食、ホテル、業務用プレイヤー」が同じ会場に集まります。


これは単独で現地訪問を繰り返すより、短期間で幅広い相手と会いやすいメリットにつながります。


さらにシンガポール自体が東南アジアのハブ市場なので、「シンガポール向け」で終わらず周辺市場へつながる可能性もあるのです。


特に初めて東南アジアへ出る企業にとっては、どの販路が最も手応えがあるかを見やすいのも見逃せないメリット!


複数の販路開拓に期待ができる、海外進出への足がかりになるなどが現実的に見えてくるのは、ビジネス面で非常に大きなメリットだと言えますね。


Hosted Buyer Programmeを通じて事前商談を組みやすい


またFHAにはHosted Buyer Programmeが公式に用意されており、これが出展メリットの一つと言えます。


簡単に言えば国際的な見本市や展示会において、主要なバイヤーを主催者側がゲストとして招待して、出展者との効率的な商談(マッチング)を組むプログラムを指します。


そのため展示会場で偶然話すだけではなく、事前に商談アポイントを組みやすいため、限られた会期でも効率良く相手に会うことができるのです。


※例えば食品・飲料の輸出では、相手の流通チャネルや導入条件が合うかどうかを早い段階で見極める必要があるため、この仕組みは非常に重要だと言えるでしょう。


FHAは「ブースに立って待つ」イベントというより、商談を組んで回る営業の場として活用する方のもオススメ!


Hosted Buyerをうまく使うほど、初参加でも成果が出やすくなるため、このメリットを活かして海外展開や販路開拓を進めてみてはどうでしょうか。


市場トレンドを現場で把握して自社商品の勝ち筋を見直しやすい


さらにFHAは商談の場であると同時に、市場トレンドを把握する場でもあります。


このメリットは特に初参加の際に実感しやすいメリットだと言えるでしょう。


・どんな商品カテゴリが目立っているか

・競合他社はどんな見せ方をしているか

・バイヤーは何を質問してくるか


上記のような部分を見ることで、自社商品の勝ち筋を見直しやすくなります。


とくに東南アジアでは、同じ商品でも国や販路によって反応が変わるため、展示会場での感触はかなり貴重です。


FHAは今後どの方向へ商品を磨くべきかを知る場としても効率良く使うことができるため、市場を読みながら営業を進めてみてはどうでしょうか。


【補足】食品・飲料・酒・ホスピタリティ需要を同じ会場で比較できる


補足として複数の需要を同じ会場で比較できるメリットについても触れておきましょう。


これは毎年ではありませんが、例えば2026年のFHAは統合性が高いため、「食品・飲料・酒・ホスピタリティ需要」を同じ会場で比較しやすいです。


これは商品が一つの用途だけでなく「複数の導入先を持ち得る日本産品」には特に有利な部分だと言えるでしょう。


抹茶なら飲料、スイーツ、ホテル朝食、バー用途まで見られますし、日本酒なら酒販、レストラン、ホテル向けなど複数の出口を比較できます。


一つの商品がどのジャンル・属性で一番売りやすいかを、その場で見比べやすいのも統合型FHAの大きな魅力であり、優れたメリットだと言えるでしょう。


抹茶・日本酒など日本産品の出展ポイント

ここからは抹茶・日本酒など日本産品の出展ポイントについて掘り下げていきましょう。


日本産品は東南アジアで一定の信頼やブランド力を持っていますが、それだけで商談が成立するわけではありません。


FHAのような大規模展示会では、日本産であることは入口にはなっても、導入の決め手は「現地でどう売れるか、どう使えるか」なのです。


例えば抹茶や日本酒など日本で有名な商品だとしても、それらの魅力だけでなく「現地用途や導入のしやすさ」まで含めてアプローチすることが大切!


そういった日本産品の出展ポイントについて掘り下げていきますので、結果を出すためにも各項目をチェックしていきましょう。


抹茶は原料ではなく用途提案まで含めて見せるべき理由


まずは「抹茶」は原料ではなく、用途提案まで含めて見せるべき理由について触れていきましょう。


抹茶は東南アジアでも認知がありますが、単なる原料として出すだけでは競争に埋もれやすいため注意が必要です。


一例を挙げるならば、「ラテ、スイーツ、ベーカリー、デザート、バー用途」など、どう使うか、売場やメニューなども含めて提案すること!


Coffee・Tea・Barゾーンとの相性が良いのも、この用途提案がしやすいからであり、だからこそ抹茶は品質説明だけでなく「この市場でどう回るか」まで見せる必要があります。


試飲だけでなく、導入後のイメージを与えられるほど商談は進みやすくなるため、しっかりと用途提案まで含めて進めていくことをオススメします。


日本酒はどの部分を強く訴求するかを分ける


次に日本酒を出展する場合は、どの部分を強く訴求するかを分けるのがオススメです。


例えば酒販・輸入業者向けなら、産地、醸造、酒質、価格帯、流通条件を中心に見せる必要があります。


一方でレストランやホテル向けなら、料理との相性や提供シーン、グラス提案や教育サポートまで含めた方が導入しやすくなります。


日本酒は相手によって商談の軸を変えるべき商材であるため、ターゲット層が幅広くなるFHAでは、この切り分けが非常に重要になります。


魅力的かつ需要のある日本酒だからこそ、どの部分を強く訴求するか、場面も含めて想定しながら準備を進めていくと良いでしょう。


調味料や食品は試食・レシピ提案・業務用導入の設計が重要


また調味料や食品は「試食・レシピ提案・業務用導入の設計」が重要という点にも触れていきましょう。


調味料や食品は、味の説明だけでは不十分であり、東南アジア向けに広げたいなら「試食、レシピ提案、メニュー化、業務用導入の設計」まで準備しておくことが大切です。


とくに外食やホテル向けの買い手は「おいしい」だけでなく、「現場で使えるか」「再現しやすいか」「継続供給できるか」も含めてチェックされる傾向にあります。


だからこそ試食を出すだけでなく、その後の導入までイメージできるようにすることが重要なのです。


ちなみに調味料は素材単独より、調理や売場までの提案がある方が商談が進みやすいため、そのあたりも含めて訴求を進めていくことをオススメします。


東南アジア向けには価格・ロット・継続供給の説明が重要


ちなみに東南アジア向け商談で非常に重要なのが、価格、ロット、継続供給の説明です。


どれだけ魅力的な商品でも「最小ロットが大きすぎる、供給が不安定、価格が曖昧」などネガティブな部分があると、商談は進みにくくなります。


特に初回導入ではバイヤー側もリスクを抑えたいので、小さめの導入条件や継続性の説明が重要です。


ブランド力や品質だけでなく、取引条件が明確かどうかが決定打になるため、そのあたりをしっかりと練ることが大切!


FHAは大手だけでなく中小バイヤーも来るため、現地導入のしやすさを意識した設計が重要だということを覚えておきましょう。


日本産品はブランド力以外に現地導入のしやすさも大切


最後に日本産品はブランド力以外に現地導入のしやすさも大切という点に触れていきます。


日本産品には信頼感がありますが、それだけで売れる時代は終わりました。


FHAなどの見本市・展示会で見られるのは「日本産であること」以上に、「この商品は現地で導入しやすいか」「継続して売れるか」「使いやすいか」です。


このあたりは先の項目でも触れてきましたが、日本産品のブランド力はあくまで入口にすぎず、商談の本体は「導入のしやすさ」にあるのです。


たとえば「ラベル表記、説明資料、用途提案、ロット条件、サポート体制」までを整えておくと、現地バイヤーは判断しやすくなるでしょう。


日本産であることを誇るより、日本産の強みを現地導入の形に翻訳することが大切ですので、訴求・PR面もしっかりと準備を整えてFHAに臨むことが大切です。


会期・会場・出展方法の基本情報

最後にFHA 2026を例に「会期・会場・出展方法」などの基本情報について解説をしていきます。


初めてFHAを検討する企業は、基本情報をしっかりと把握しておくことも大切であり、FHAは規模が大きいからこそ、自社の狙いに合った参加形態を選ぶ必要があると言えます。


出店戦略を練るためにも軽視できない基本情報ですので、既にある程度の内容をご存じの方も振り返りの意味で各項目に目を通していきましょう。


2026年の会期と会場


まずは2026年の会期と会場について解説をしていきましょう。


FHA 2026の会期は、公式サイトでも案内されているように「2026年4月21日~24日」の予定です。


そして会場はSingapore EXPOで、展示は10ホールにまたがる大規模なイベントとして開催されます。


シンガポールは東南アジアの交通・ビジネスハブであり、各国からの来場者が集まりやすい場所なので、多くの来客・集客に期待ができるでしょう。


会場立地そのものがFHAの強みと言われているのは伊達ではありません。


だからこそ東南アジアの一国市場を狙うだけでなく複数市場へ接点を作りたい企業にとっては、シンガポール開催であるFHAに参加することには大きな意味があるのです。


出展・来場・Hosted Buyerの違いと自社が選ぶべき参加形態


次に出展・来場・Hosted Buyerの違い、そして自社が選ぶべき参加形態というテーマで掘り下げていきましょう。


FHAには「出展、来場、Hosted Buyer」など複数の参加形態があります。


出展は認知と商談を同時に狙いたい企業向けで、最も積極的な参加方法です。


また来場は市場調査や競合確認、将来出展の検討に向いていると言えるでしょう。


そしてHosted Buyerはバイヤー側の立場なので、通常は日本の食品メーカーや商社が選ぶ形ではありません。


このように自社が「売る側」なのか「まず学ぶ側」なのかで、必然的に参加形態は変わります。


もし初参加なら共同出展やパビリオン活用も現実的な選択肢になりますが、いずれにしても自社が選ぶべき参加形態をしっかりと把握したうえで動いていくことをオススメします。


申込前に確認したい出展カテゴリ・商談準備・資料設計


また申込前に確認したいのは、どのカテゴリで出るか、誰に会いたいか、そして何を見せるかです。


つまり「出展カテゴリ・商談準備・資料設計」ということであり、これらはしっかりと方向性含め固めておく必要があります。


※FHAはセグメントが多い分、カテゴリ選びを曖昧にすると出展効果がぼやけてしまうリスクがあります。


また商談前提の場なので単なる会社案内だけでは弱く、「価格表、ロット条件、用途提案、供給体制」まで含めた適切な商談資料が必要です。


とくに食品や酒類は、試食・試飲と資料の整合性が重要ですので、訴求するターゲット層も含めて資料を作るこむことが大切!


出展申込時のブース確保前からFHAでの結果が左右される大切な要素ですので、いずれも軽視することなくしっかりと商談の準備を整えておきましょう。


【補足】公式資料の数字は見込み値か実績値か確認


最後に注意したいのが、公式資料の数字の読み方です。


当ページでも挙げている「FHA 2026のサイトで示されている数字」は、ページ上で「Projected Stats」と表記されているように開催前の見込み値です。


一方で実績ベースの記事やプレスリリースでは別の数字が出ることもあるため、FHAに限らず見本市や展示会へ出展を検討する場合には、見込み値か実績値なのかを確認することが大切!


もちろんFHA 2026の「8万人超来場、2,750社超、115超の国・地域、18セグメント」は、ある程度は参考になる数字(見込み値)ではありますが、のちの実績値とは少しズレが出る可能性もあるでしょう。


ゆえに出展判断をするときも、見込み値なのか、過去実績なのかを分けて読む必要があります。


見込み値は規模感を把握するためにも役立ちますが、前年の実績値と開催予定の見込み値の両方を参考にしつつ、参加・出展を検討するとよりズレやブレが少なくなるでしょう。


逆に前年の実績値だけだと、仮に会場変更などがある場合は前年の実績値とのズレが大きくなるケースもあるため、過去と未来の両方の値を参考にしつつ、参加・出展を検討してみてはどうでしょうか。


FHAへの出展は日本企業にとってメリットが大きい

今回はFHA(Food & Hospitality Asia)の基本的な内容について解説をしつつ、その特徴やメリット、出展ポイントなどについても掘り下げてきました。


FHAは、シンガポールで開かれる有名な食品見本市というだけではなく、東南アジアの流通・外食・ホテル販路にまとめて接点を作りやすい優れた商談の場です。


食品・飲料・酒類・ホスピタリティを横断した構成になっているため、自社商品がどの販路と相性が良いのかを比較しやすく、さらにHosted Buyer Programmeの仕組みがあることで、事前に商談を組みやすい点も大きな魅力です。


とくに抹茶、日本酒、調味料、日本産食品のように、商品の魅力だけでなく「用途提案、価格、ロット、継続供給」まで求められる商材にとっては、FHAは単なるPRの場ではなく、市場適合性を見極める実践の場にもなります。


公式案内でも見込み値が非常に大きく、かなりの大規模イベントとして打ち出されいるため、出展前の準備次第で得られる成果は大きくなるでしょう。


ただし規模が大きい展示会だからといって「出るだけ」で成果が生まれるわけではありません。


どの買い手に会いたいのか、どの用途で提案するのか、出展後にどの販路へつなげたいのか、など事前に準備・整理をしなければ望む成果を得ることは難しいでしょう。


もしもそのあたりでお悩みの場合には、弊社Link Globalまで気軽に相談ください。


弊社Link Globalのように、海外販路開拓や現地商談の実務まで見据えて伴走・サポートできる「外部の支援先」を上手に活用することで、見本市や展示会の成果に大きな差が生まれるでしょう。


特に海外見本市・展示会に慣れていない場合にこそ、経験と実績が豊富な弊社のようなサポートを活用して、参加・出展を単発で終わらせず、東南アジア販路づくりの第一歩として動き出すことをオススメします。


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