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海外販路開拓に使える補助金完全ガイド2026

  • 堤浩記
  • 5月25日
  • 読了時間: 20分
海外販路開拓に使える補助金を解説する記事のイメージ

「海外販路開拓に使える補助金が知りたい!」

「海外販路開拓で補助金情報を知っておきたい!」

「JETROの補助金や支援プログラムが気になっている!」


海外販路開拓に取り組みたいと考えていても「どの補助金が使えるのか分からない」と悩む企業は多いようです。


また「展示会や越境EC、商談準備にどこまで補助金を活用できるのか判断しにくい」と感じてしまうケースも少なくありません。


海外販路開拓は単なる営業活動ではなく、様々な部分で費用が必要になるため、自己資金だけで進めると途中で動きが鈍くなってしまうこともあるでしょう。


だからこそ海外販路開拓に使える補助金を知っておくことは、ビジネスを成功させるためにも大切なポイントなのです。


当ページでは海外販路開拓に使える主要補助金や支援プログラムについて解説をしつつ、注意点や大切なポイントなど様々な要素について解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。


海外販路開拓で補助金を活用すべき理由

海外販路開拓で補助金を活用すべき理由の解説イメージ

ここから海外販路開拓で補助金を活用すべき理由について解説をしていきましょう。


海外販路開拓を検討していても、補助金は申請が面倒だし通るかわからないから、と敬遠している人もいるかもしれません。


しかし冒頭でも触れたように補助金はビジネスの成功にも大切なポイントですので、「お金をもらう制度」ではなく「初動を止めないための仕組み」として前向きに捉えることも大切!


海外販路開拓で補助金が重要な理由を掘り下げて解説していきますので、補助金についてネガティブな印象を持っている方もぜひ各項目をチェックしていきましょう。


海外販路開拓はなぜ自己資金だけでは停滞しやすい


まず海外販路開拓で補助金を活用すべき理由として、自己資金だけでは停滞しやすい点が挙げられます。


このあたりの話を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、海外販路開拓が自己資金だけでは停滞しやすいのは、売上より先に発生する支出が多いからです。


もし国内営業であれば既存資料の流用や既知の商流で動けることもありますが、海外ではそうはいきません。


まず「どの国(地域)、どのチャネル」に売るかを決めるための調査や仮説づくりが必要です。


そのうえで商談用の会社案内、商品説明、価格表、サンプル、翻訳、Web整備などの工程が発生します。


※また展示会や海外向けECを使う場合は、出展費や制作費、物流・決済設計まで加わります。


これらを自己資金だけに頼ると準備段階で予算が尽きたり、判断を先送りして機会を逃したりしやすくなります。


特に初めて海外に出る企業ほど「何が必要経費で、何を後回しにできるか」の判断が難しいため、補助金で土台をつくりながら進める方が現実的だと言えるでしょう。


2026年の持続化補助金やものづくり補助金は、こうした初動費用や投資を分担しやすい制度として活用余地があるため、補助金を積極的に活用することをオススメします。


販路開拓でも補助金が活用できる場面がある


また「補助金は設備投資用」「販路開拓は対象外」と思われがちですが、実際には海外販路開拓でも使える場面があります。


たとえば「小規模事業者持続化補助金」は、販路開拓等の取組そのものを支援する制度なので「多言語パンフレット、展示会出展準備、商談用販促物、海外向けECページ制作」などに結びつけやすいのが特徴的です。


一方で「ものづくり補助金」は、単純な販促費よりも「新商品開発や生産体制整備、輸出に耐える品質・仕様の構築」など、より踏み込んだ投資に向いています。


そして「新事業進出補助金」は既存事業とは異なる新市場への挑戦を支援する制度なので、「海外市場向けに新事業として再設計するケース」などで候補に挙がるでしょう。


海外販路開拓は「販路を開くための準備と事業再構築」まで含めて見ることが大切であり、その場合は補助金の活用余地が広がるのです。


補助金と無料支援プログラムを組み合わせ成果を出す


さらに実務で成果を出しやすいポイントとして、補助金だけで完結させるのではなく、JETROなどの無料支援プログラムと組み合わせる進め方にも触れていきましょう。


補助金は費用の一部を支える制度ですが、海外バイヤーとの接点や市場理解そのものを自動で生み出してくれるわけではありません。


そこで使いやすいのが、JETROの新規輸出1万者支援プログラムやJapan Street、専門家によるハンズオン支援です。


これらは「輸出に関する相談、バイヤーとの接点づくり、テストマーケティング、知識習得」を無料または低負担で進められる仕組みです。


たとえば持続化補助金で販促物や初期制作費をまかない、JETROで商談機会や専門家助言を得ると、各種制度を組み合わせて上手に成果を出す流れを作ることができます。


海外販路開拓では「費用」と「接点」の両方が必要なので、こういった各種制度を上手に組み合わせる視点も大切だと覚えておきましょう。


JETROの補助金・支援プログラム

JETROの海外販路開拓向け補助金・支援プログラムのイメージ

ここからはJETROの補助金・支援プログラムについて解説をしていきます。


JETROは厳密には補助金交付機関ではない場面も多いですが、海外販路開拓を進める企業にとっては非常に重要な支援主体です。


2026年時点でも新規輸出1万者支援プログラムを中心に、輸出初心者から実務担当者まで使いやすい支援メニューが整っています。


そんなJETROの補助金・支援プログラムについて掘り下げていきますので、各項目に目を通していきましょう。


JETROで使える主要支援とは何か


まずJETRO使いやすい主要支援として挙げられるのが、先の項目でも触れた新規輸出1万者支援プログラムです。


これは「はじめて輸出」を応援する仕組みとして案内されており、輸出に関する基本知識、専門家による個別支援、テストマーケティング、バイヤー商談につながる支援などを利用できます。


さらにJapan Streetのようなオンラインカタログ機能を活用すれば、国内にいながら海外バイヤーとの接点づくりも進めやすくなる点も見逃せません。


※JETROサイトでは専門家によるハンズオン支援として、新輸出大国コンソーシアムの専門家が疑問解消や課題整理をサポートすると案内されています。


つまりJETROは「何から始めればいいか分からない」企業にとって入り口になってくれ、一定の準備ができた企業には商談や検証の場を提供してくれるなどのメリットがあるのです。


補助金のように現金交付がなくても、海外販路開拓の実務ではかなり価値のある支援ですので、有効活用していくことをおすすめします。


食品・生活雑貨・BtoB商材で変わるJETRO支援の使い分け


次にJETRO支援についてですが、業種によって使い方を変えた方が成果につながりやすくなります。


例えば食品業なら、日本の食輸出1万者支援プログラムのように、食品輸出に寄せた支援が相性良く、テスト販売や商流の確認に向いています。


また生活雑貨や日用品なら、Japan Streetや海外バイヤー向け見せ方の最適化が重要になり、デザイン性や価格帯の調整も含めた相談が活きるでしょう。


他にもBtoB商材、特に製造業や機械関連では、カタログ掲載だけで即成約というより、技術説明、用途理解、商談設定までを見据えた使い方が必要です。


このようにJETROは「一つの制度を誰でも同じように使う」ものではなく、商品特性と販路構造に合わせて使い分けるべきだと言えるでしょう。


※さらに弊社Link Globalのようなサポートを併用すると、自社商材がJETROのどの支援に向いているかを整理しやすくなり、使い方のズレを防ぎやすくなるため、ぜひあわせて検討してみてください。


JETRO支援は補助金とどう組み合わせるべきか


最後にJETRO支援は補助金とどう組み合わせるべきかについて触れていきましょう。


ここまでの項目でも少し触れてきましたが、JETRO支援と補助金を組み合わせるときの考え方はシンプルで、JETROは接点と知見、補助金は実行費という役割分担が理想的です。


たとえばJETROで市場情報や商談機会、専門家アドバイスを得て、実際の販促物制作や展示会準備、ページ制作費は持続化補助金でカバーする、といった進め方が考えられます。


※商品改良や設備投資まで必要になれば、ものづくり補助金へつなげることもできるでしょう。


ここで重要なのは補助金を先に決めるのではなく、どの支援で何を解決するかを先に整理することです。


JETROだけでは予算不足になりやすく、補助金だけでは商談や市場接点が不足しやすいので、両方を組み合わせる方が大切だと言えるでしょう。


海外販路開拓では、「お金」と「相手」が揃って初めて進むので、この二つを別々に考えないことが重要!


そういった視点を持ち進めていくことで、バランスの良い状態・環境が整っていきますので、ぜひJETRO支援と補助金を上手く組み合わせて効率良く海外販路開拓を進めてみてはどうでしょうか。


経済産業省・中小企業庁の主要補助金

経済産業省・中小企業庁の主要補助金(持続化・ものづくり等)

ここからは経済産業省・中小企業庁の主要補助金について触れていきましょう。


2026年に海外販路開拓で特に押さえておきたい国の制度は小規模事業者持続化補助金、ものづくり補助金、新事業進出補助金です。


この三つは目的が異なるため、どれが一番良いというより、どの段階の事業に合うかで選び方が変わります。


各々の補助金についてわかりやすく解説をしていきますので、各項目をチェックして内容について理解を深めていきましょう。


小規模事業者持続化補助金は海外販促の初動にどう使う?


まず小規模事業者持続化補助金についてですが、これは海外販促の初動にかなり使いやすい制度です。


中小企業庁の案内をチェックするとわかりますが、「販路開拓等の取組」を支援する制度であり、2026年の第19回では「補助率2/3、補助上限50万円、インボイス特例は50万円上乗せ」となっています。


海外販路開拓の文脈を確認すると「英語版会社案内、商品パンフレット、多言語Webページ、展示会用資料、商談向け簡易動画」などに結びつけやすいこともわかりますね。


つまり海外販路開拓のための「見せるための準備」を進めたい企業には、非常に相性が良い補助金だと言えるでしょう。


一方で大きな設備投資や開発投資には向いていないため、無理に広い計画を書こうとせず、初動の販促強化に絞る方が採択されやすくなります。


海外販路開拓では、最初の一歩が出ないことが多いため、この制度で「動き出すための材料」を揃える発想がスマートだと言えるでしょう。


ものづくり補助金のグローバル枠を重点解説


次にものづくり補助金のグローバル枠ですが、こちらも今回のテーマで重点的に見ておくべき制度だと言えます。


第23次公募要領では「グローバル枠の補助上限は3,000万円、補助率は中小企業1/2、小規模事業者等2/3」とされています。


要領上、「海外への直接投資、海外市場開拓、輸出向け事業」などを含む枠組みとして整理されており、単なる販促ではなく、海外展開を支える設備投資や新しい製品・サービスの構築を伴う事業に向いている制度です。


さらに事業実施期間はグローバル枠で交付決定日から12か月以内と案内されており、一定の準備期間を確保しながら進められるのも特徴的です。


たとえば製造業なら、輸出対応のための設備更新や品質安定化、食品なら海外基準に対応した加工・包装工程の整備などが候補になり得るでしょう。


海外販路開拓において売り方だけでなく「売れる状態をつくるための投資」が必要な企業には、ものづくり補助金のグローバル枠はかなり有力な選択肢だと言えるでしょう。


新事業進出補助金は新市場開拓にも使えるのか


最後に新事業進出補助金についても触れていきましょう。


こちらは海外そのものを対象にした制度ではありませんが、「新市場・高付加価値事業への進出を支援する制度」として公募要領が公開されています。


第4回公募では「公募開始が2026年3月27日、申請受付が5月19日、締切が6月19日18時」と案内されています。


補助対象は既存事業と異なる事業への前向きな挑戦で、新市場進出を伴うことです。


つまり海外市場向けにまったく新しい売り方や新商品、新たな事業区分をつくる場合には使える可能性があります。


一方で既存商品の単なる輸出拡大や販促活動だけでは弱く、事業の新規性や再構築性が必要になります。


したがって初動の販路開拓よりは、ある程度方向性が見えた後に「より大きな事業化フェーズで検討する制度」と考えると良いでしょう。


海外販路開拓のための補助金とは少し方向性がズレると思うかもしれませんが、場合によっては候補として考えてみるのも良いかもしれませんね。


自治体の海外展開支援補助金

自治体の海外展開支援補助金・都道府県の制度のイメージ

ここからは海外販路開拓で見落とされやすい自治体制度についても解説していきます。


多くの企業は「国の補助金」だけを見がちですが、都道府県や市区町村レベルでも海外販路開拓に関連する支援制度が出ることがあります。


しかも自治体制度は、補助額が比較的小さくても、地域産業や地場企業に寄せた設計になっていることが多く、条件に合えば使いやすいのです。


そんな自治体の海外展開支援制度について触れていきますので、ぜひ各項目をチェックしていきましょう。


自治体制度も見逃さずに活用したい制度


まず先に自治体制度を軽視する人もいるため、海外販路開拓のため自治体の制度も見逃さずに活用したいという点について触れておきましょう。


自治体制度を見逃さない方がよい理由は、事業フェーズに合った小回りの利く支援が見つかるケースがあるからです。


国の補助金は全国共通で規模も大きい一方、申請書の要求水準も高く、採択競争も重くなりがちです。


その点、自治体制度は「展示会出展、海外向け販促、地域ブランド育成、商品改良」といったテーマ別に組まれることがあり、地元企業には実務上のフィット感が高いことがあります。


※特に食品や伝統工芸、地域資源型の商品は、自治体の産業政策と相性が良いため、国の制度より通しやすいこともあります。


海外販路開拓では最初から大きな国制度だけを狙うのではなく、自治体の小規模制度を入口にして実績を作る考え方も有効だと覚えておきましょう。


都道府県・市区町村の制度はどこで確認できるのか


次に自治体制度を探す場合について触れていきましょう。


自治体の制度の検索・確認ですが、これは下記の4つを中心に確認をすることをオススメします。


・都道府県庁の産業振興部門

・市区町村の商工部門

・産業振興財団

・商工会議所


ちなみに海外販路開拓関連の制度は、「海外展開」「販路開拓」「展示会」「新商品開発」「ブランディング」など複数の名称で出てくるため、検索キーワードも広く持った方が見つけやすくなります。


※自治体によっては年度当初の予算資料や補助金一覧PDFにだけ載っているケースもあるため、補助金のまとめページだけを見ていては拾えないこともあり注意が必要です。


本気で制度の活用を検討するならば、自社所在地の自治体サイトに加え、地域の商工会議所や産業支援機関の案内をあわせて見るのが確実です。


補助金は「あるかどうか」ではなく、「見つけられるかどうか」で差がつくため、目的や要望、そして自社のジャンルにマッチする補助金・制度を丁寧に探していきましょう。


国と自治体の制度を併用するときの注意点について


最後に国と自治体の制度を併用するときの最大の注意点として、同じ経費を二重で申請しないという点に触れていきましょう。


たとえば同じ展示会出展費を国の補助金と自治体の補助金の両方に充てることは通常できません。


一方で展示会出展費は自治体、そして商談用動画制作は国制度、などのように経費を分ければ設計できるケースもあるのです。


※併用そのものが問題ではなく、経費区分が整理できているかが重要なポイントです。


また申請時期や事業実施期間がずれることも多いため、資金繰りや着手時期を逆算しておくことも大切!


制度数が増えるほど管理は複雑になるので、最初に「どの経費をどの制度で支えるか」をしっかりと整理しておき、海外販路開拓に支障が出ないように計画的に進めていきましょう。


業種別おすすめ補助金マッチング

業種別(食品・製造・伝統工芸)のおすすめ補助金マッチング

ここからは業種別おすすめ補助金マッチングというテーマで解説をしていきます。


海外販路開拓に使える補助金は、業種によって相性がかなり変わります。


食品と製造業では必要な投資の中身が違いますし、伝統工芸やサービス業では販促や見せ方などが重要になるでしょう。


つまり「自社の業種がどんな準備にお金を使うか」で選ぶことが大切なのです。


今回は食品や製造業、伝統工芸・サービス業の3つを例に解説をしていきますので、業種別に制度を選ぶ視点について参考にしてみてください。


食品業なら何を優先するべきか


まず食品業の場合は何を優先するべきかという点に触れていきましょう。


食品業で最初に優先したいのは「売る前の確認」に使える支援です。


たとえば、どの市場で受け入れられるかなど「テストマーケティングや商流確認」が必要になるため、JETROの日本の食輸出1万者支援プログラムのような支援はかなり相性が良いです。


そのうえで初期販促や資料制作、展示会準備には持続化補助金が使いやすいでしょう。


さらに包装や製造工程、輸出条件への対応まで踏み込むなら、ものづくり補助金のグローバル枠も選択肢になります。


食品業では、いきなり設備投資に走るより、まず市場反応を見てから大きな投資に進む方が安全です。


そういった意味でもJETRO+持続化補助金の組み合わせから入るのが堅実な動き方だと言えるでしょう。


製造業なら何を選ぶべきか


次に製造業で海外販路開拓を進める場合ですが、もっとも注目するべき制度はものづくり補助金のグローバル枠です。


これは製造業では単なる営業よりも「輸出向け仕様への対応、品質安定化、設備更新、開発投資」が必要になることが多いからです。


※ちなみにグローバル枠は補助上限が3,000万円と大きく、設備や開発を伴う海外展開に向いています。


もちろん初動のカタログや展示会準備なら持続化補助金でも対応できますが、海外市場で継続的に売るための土台づくりにはグローバル枠の方がフィットしやすいです。


また既存事業と異なる市場向けに大きく展開するなら、新事業進出補助金も候補になります。


製造業は販促費だけで考えるより、売れる仕様・供給体制まで含めて制度を選ぶ方が成果に結びつきやすいため、そのあたりも含めて補助金・制度を吟味することをオススメします。


伝統工芸・サービス業はどう選ぶか


最後に伝統工芸とサービス業についてですが、この場合は製造業ほど設備投資型ではない一方で「見せ方・伝え方・接点づくり」の比重が高い業種でもあります。


例えば伝統工芸なら商談機会や海外向け見せ方の最適化が重要なので、JETROの伴走支援やJapan Streetのような接点支援、そして持続化補助金による販促物整備が相性良いです。


またサービス業では越境ECよりも「多言語導線、集客設計、現地向け訴求、提携先開拓」などが重要になるため、初期販促には持続化補助金、場合によっては新事業進出補助金のような新市場開拓型制度も候補になります。


両業種に共通するのは、単純な設備投資より「顧客との接点設計」に予算を使う場面が多いことです。


そのため制度選定でも「何を作るか」より「どう見せて、誰につなぐか」を中心に考える方が失敗しにくいと言えます。


このあたりを意識しながら海外販路開拓の補助金・制度を選ぶことで、スムーズな販路開拓の環境・準備が整っていくでしょう。


申請の落とし穴と採択されるコツ

補助金申請の落とし穴と採択されるコツの解説イメージ

ここからは申請の落とし穴、そして採択されるコツについて解説をしていきます。


補助金申請でありがちなのは、制度の条件を満たせば通ると思ってしまうことです。


実際には同じ制度でも採択される計画とされにくい計画には明確な差があるため、そのあたりについて知っておくことはとても大切!


申請時に知っておくべき重要なテーマですので、各項目を見逃さずに目を通してみてください。


採択されにくい申請書について


まずは採択されにくい申請書について触れていきましょう。


申請しても採択されない理由はいくつかありますが、「採択されにくい申請書」には3つの共通点があります。


第一に、「海外市場が伸びているから」など、理由が一般論にとどまっていること。


第二に、ターゲット国や顧客層が曖昧で、販路仮説が見えないこと。


第三に、補助金で何をやるかは書いてあっても、その結果どう売上や商流につながるかが弱いことです。


たとえば「展示会に出展する」「パンフレットを作る」と書くだけでは、行動の羅列に見えてしまいます。


審査側が知りたいのは、その展示会がなぜ有効で、誰に会い、どう次の商談へつなげるか、などの具体的な部分です。


つまり申請書が弱いのは「やること」ではなく、「やる意味」が不足しているから!


海外販路開拓では、行動の手段より、売るまでの仮説をどれだけ具体化できているかが重要ですので、できるだけ抽象的な表現を避けて、具体的な部分をアプローチしていくことをオススメします。


採択されやすい事業計画書の書き方や見せ方


次に採択されやすい事業計画書ですが、派手な表現よりも「市場性・実行体制・費用対効果」が明快であることが多いです。


たとえば食品企業なら「台湾市場の〇〇層に対し、JETROの食品輸出支援と展示会を活用してテスト販売を行い、初年度は現地バイヤー3社との継続商談を目指す」といった書き方が考えられるでしょう。


製造業なら「海外顧客から求められる仕様に対応するため、グローバル枠で設備導入を行い、既存製品を輸出対応型へ転換する」など、ある程度の具体的な表現もできます。


ここで大切なのは「海外に売りたい」ではなく、「この市場でこの順番で売る」とイメージが浮かぶレベルでアプローチすることです。


※加えて誰が担当し、どの支援機関や外部パートナーを使い、補助事業終了後にどう継続するかまで書けると、より強い事業計画書となるでしょう。


審査で評価されやすいのは、夢の大きさより、実行の解像度!


そういった部分も意識しながら採択されやすい事業計画書を作成してみることをオススメします。


採択後の動きで困らないためのスケジュール設計


最後に採択後の動きで困らないためのスケジュール設計についても触れておきましょう。


採択後に困る企業の多くは、申請時点でスケジュール設計が甘い点が共通しています。


・GビズIDの取得が間に合わない

・交付決定前に発注してしまう

・証憑管理が曖昧

・展示会日程と補助事業期間がずれている


スケジュール設計が甘いと、上記のような問題・リスクを抱えてしまうことになります。


※2026年のものづくり補助金では電子申請受付が2026年4月3日、締切が5月8日17時で「GビズIDプライム」の準備が必要です。


また新事業進出補助金も締切は6月19日18時で、こちらも事前準備が前提です。


つまり採択されることだけを考えるのではなく、申請前から「いつ準備し、いつ実施し、いつ証憑を揃えるか」を逆算しておく必要があります。


補助金は採択後に事務負担も増えるので、担当者体制まで含めて見ておくと肝心の段階で止まりにくくなります。


その後の流れもスムーズに進めるためにも、スケジュール設計はしっかりと行っておくことをオススメします。


海外販路開拓で重要な補助金を計画的に活用

海外販路開拓で補助金を計画的に活用するためのまとめ

今回は海外販路開拓に使える補助金について、様々な視点で解説をしてきました。


海外販路開拓で補助金をうまく活かすためには、大前提として「補助率が高い制度を探す」ことだけに注目しないことが大切です。


まずは自社が今どの段階にいるのかを整理しつつ、最適な補助金や制度を調べながら進めていくことが重要!


・販促の初動なら小規模事業者持続化補助金

・海外対応の開発や設備投資まで踏み込むならものづくり補助金のグローバル枠

・新市場向けに大きく事業を広げるなら新事業進出補助金


上記のように目的に応じて制度を選ぶ視点が必要です。


さらにJETROの新規輸出1万者支援プログラムのような無料支援を組み合わせれば、補助金だけでは埋めにくい市場理解や商談機会の不足も補いやすくなります。


※そして2026年は春先に主要制度の公募が集中しているため、制度選定、事業計画、GビズID準備、実施スケジュールまで早めに逆算しておくことが重要です。


ただし制度を知っているだけでは、海外販路が自動で開けるわけではありません。


どの市場に、どの商材を、どの順番で売っていくかまで設計してこそ、補助金を活かすことができるでしょう。


もし海外販路開拓・補助金関連でお悩みの方は、弊社Link Globalまでお気軽に相談ください。


こうした制度活用の検討とあわせて、海外販路開拓全体の進め方まで具体的にサポートさせていただきます。


まずは自社に合った制度と進め方を見極めることから始めてみてはいかがでしょうか。


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