台北国際観光博覧会(TTE)とは?【台北 観光 博覧会】をわかりやすく解説
- 堤浩記
- 2月12日
- 読了時間: 22分
更新日:2月14日

「台北国際観光博覧会について知りたい!」
「TTEの来場者や出典者の特徴が知りたい!」
「台北国際観光博覧会に出展をするメリットは?」
台湾市場向けのインバウンド施策を進める中で、「現地の旅行者は何に反応するのか」と悩む日本の自治体・事業者は少なくありません。
また展示会へ出展をして成果につながるのか、と疑問や不安を感じるケースもあることでしょう。
そんな中で台北国際観光博覧会(TTE)は、台湾の旅行者が会場で情報を集めて比較し、時にはその場で申込まで進む「意思決定が動く場」として注目されています。
今回はそんな台北国際観光博覧会の詳細について、わかりやすく解説をしていきたいと思います。
単なる展示イベントとして捉えるのではなく、台湾のニーズを把握して追客まで含めて設計することで、投資対効果を大きく伸ばすことが可能です!
実務に使える情報もまとめていきますので、施策にお悩みの方などもぜひ当ページの内容を参考にしてみてください。
TTEの概要と規模

まずは台北国際観光博覧会(TTE)の概要と規模について解説をしていきます。
それらを知ることで、より参加する意義やメリットを実感することができるようになるでしょう。
日本の自治体・観光事業者にとって、台湾市場の生の反応をつかみ、訪日導線(予約・周遊)を作るための実務的な場でもあるTTEについて深く知るために、各項目に目を通してみてください。
TTE(台北国際観光博覧会)とは
まずはTTE(台北国際観光博覧会)について、改めて解説をしていきましょう。
TTEは、台湾の旅行者に向けて国内外の旅行先・交通・宿泊・体験商品などを紹介し、その場で比較・検討・購入(申込)まで進みやすい観光イベントです。
商談会のように「企業同士の名刺交換」が中心ではなく、旅行に行く当事者が会場で情報を集め、特典や限定プランに反応して意思決定するのが特徴です。
日本側にとっては、台湾の旅行者が何を重視して選ぶのか(価格、行き方、日数、特典、安心材料)を直接確認でき、繁体字の訴求や商品設計の改善点が見つかります。
自治体であれば、エリア全体を「行きやすい旅」に見せるモデルコース提案、観光事業者であれば「予約・来店」の獲得や送客パートナー開拓の起点として活用しやすい場です。
※出展する場合は、会場内で「買う理由」を作ること(限定特典・具体的な旅のイメージ)を前提に準備すると成果が出やすくなります。
多くの自治体・企業にとって非常に有益な場になる、そんな大型展示会がTTEなのです。
開催時期・会場・開催形態の基本
次にTTEの開催時期や会場、形態について解説をしていきましょう。
TTEは一般来場型であり、開催時期・会場・ゾーニング(国内、海外、交通、自治体など)は年によって変動する可能性があるため、実務担当者は毎年「公式の最新情報」を起点に計画することが重要です。
準備面では会期の3~6か月前から逆算して、「ブース申込、繁体字制作物、配布物、通訳手配、当日の運営体制(説明担当・誘導担当・SNS更新担当)」などを組み立てることが大切!
さらに会場での成果を「その場の名刺交換」で終わらせないために、QRコードで受け皿へ誘導する設計(繁体字LP、旅行商品ページ、LINE/WhatsApp等の問い合わせ導線)などを事前に用意します。
開催形態がBtoC寄りであるほど、来場者は短時間で判断するため、当日使う説明文も「30秒で要点」「3分で納得」「次の行動」まで決めたスムーズな台本にしておくと非常に強いです。
視察の場合も、会場で配布される資料や人気ブースの導線を観察し、来年の出展設計に反映させると学びが資産化するため、出展を見据えて来場してみるのも良いかもしれませんね。
一般来場型イベントとしての特徴
次にTTEの一般来場型のイベントとしての特徴について触れていきましょう。
一般来場型として見た場合の強みは、台湾の旅行者のリアルな比較行動をその場で見られることです。
来場者は複数の目的地や旅行商品を短時間で見比べ、「自分に合うか」「行きやすいか」「お得か」「安心できるか」で判断します。
つまりTTEでは魅力の説明だけでなく、「行動の背中を押す材料」が重要になります。
例えば自治体なら「2泊3日で回れるルート」「雨の日でも楽しめる」「子連れでも安心」「交通の分かりやすさ」などを提示して、旅の不安を消すと訴求がしやすいです。
観光事業者なら「予約方法」「所要時間」「価格帯」「当日の流れ」「言語対応」を明確にすることで、興味を惹きながら即決しやすくします。
一般来場型は即時の反応が得られる分、改善サイクルを回しやすいのが実務上の大きなメリットですので、多角的な視点を持ちながら来場してみるのも有益な体験となるでしょう。
出展費用以外に必要なコスト
また出展費以外に必要なコストについても触れていきましょう。
TTE出展は、ブース費用だけを見ていると予算が足りなくなりがちですので注意が必要です。
・人件費(説明・誘導・通訳・運営管理)
・制作物(繁体字パンフ、ポスター、価格表、モデルコース、ノベルティ)
・配布物や試食・体験の材料費
・渡航・宿泊・現地交通費
・通信環境(モバイル回線、決済端末が必要ならその準備)
また「会期後の追客コスト(広告、CRM、旅行会社連携)」などが予算として想定されるでしょう。
特に重要なのが受け皿整備であり、会場で興味を持った人が帰宅後に検索・比較するときに迷わない繁体字ページや予約導線がないと、当日の成果が流れてしまいます。
これら予算配分のコツは、派手な装飾より「説明が伝わる」「QRで次へ進める」「問い合わせが返せる」体制に投資することが重要です。
小さなブースでも、導線設計と運用が整っていれば成果は十分狙えますので、これらを綿密に整えたうえでの出展を強くオススメします。
【追記】TTEの参考用データまとめ
ここで出展を検討している方へ向けて、TTEの参考用の過去データも掲載しておきます。
■2023年
・開催期間…05月26日~05月29日(4日間)
・会場…台北世界貿易センター(台北世貿)1館
・来場者数…約300,000人(4日間)
・出展者数…約250社
・ブース(展示規模)…約700ブース
■2024年
・会期…05月31日~06月03日(4日間)
・会場…台北世界貿易センター(台北世貿)1館
・来場者数…約300,000人(4日間)
・出展者数…約250社
・ブース(展示規模)…約800ブース
■2025年
・会期…05月23日~05月26日(4日間)
・会場…台北世界貿易センター(台北世貿)1館
・来場者数…約340,000人(4日間)
・出展者数…約350社
・ブース(展示規模)…約850ブース
ここ数年でTTEの規模が徐々に大きくなっているのがみてとれるでしょう。
それは出展側のメリットが増える一方、訴求競争が一段と進んだとも言えます。
だからこそTTEに出展をする際には、「その場で選ばれる工夫」や「会期後の追客導線」まで含めた設計が重要なのです。
さらに規模感が大きくなるであろう、より需要が高まる展示会に成長するであろうとの声も多いため、出展の機会を活かしきるためにも当ページで解説していく内容を参考にしてみてください。
来場者・出展者の特徴

ここからは来場者・出典者の特徴について触れていきたいと思います。
先の項目で少しだけ触れてきた内容ですが、より深く各々の特徴について知ることで、各場面で活かしやすくなります。
限られた時間でも成果につなげやすくするためにも、ぜひ各項目へ目を通していきましょう。
来場者の中心はBtoC
まずはTTEの来場者の特徴から触れていきましょう。
来場者の中心は一般消費者であり、家族旅行・友人同士・カップルなど、具体的な旅行計画を持つ層が多いのが特徴です。
BtoC中心の場では、専門的な観光政策や地域の理念より、「その旅行で得られる体験」が伝わるかが重要になります。
例えば自治体なら、名所紹介ではなく「この順番で回るとムダがない」「この季節が一番きれい」「公共交通だけで行ける」など、旅の設計として見せるとターゲット層へ刺さります。
観光事業者なら、体験内容を短く説明し、価格・所要時間・予約方法を明確にするとターゲット層の気持ちが動きます。
またBtoCはその場の特典に強く反応するため、限定ノベルティや抽選、会期限定の予約特典など「行動の理由」があると成果が出やすいです。
加えて来場者の質問は企画改善の宝庫なので、よく聞かれる質問を記録して、繁体字LPやSNS投稿に反映させると、会期後の送客にもつながります。
このあたりの特徴を理解したうえでブース設計や効率よいアプローチ可能な状況を整えることが大切だと言えるでしょう。
来場者がブースで見るポイント
また来場者がブースで見るポイントですが、端的に言うと「行けるか」「楽しめるか」「失敗しないか」が中心となります。
・アクセス(どこから何分、乗り換えは?)
・費用感(予算イメージ、特典の有無)
・所要時間(半日/1日/2泊3日で回れるか)
・写真(雰囲気・体験が伝わるか)
・安心材料(言語対応、決済、予約、混雑、天候対策)
これらの要件を満たせないと、魅力以前に比較から外れてしまいます。
実務的には、ブース内に「30秒で分かる要点」を掲示し、スタッフは「誰と来る旅行ですか?日数は?」と先に聞いて、該当するモデルコースや提案に誘導するのが効果的です。
さらに帰宅後に検討が続く前提で、QRから繁体字の受け皿へ飛ばし、保存・共有しやすい資料(地図、コース、注意点)を用意すると取りこぼしが減ります。
こういった部分を重視してブースを設計すると成果につなげやすくなるため、来場者が見るポイントもしっかりと意識することが大切なのです。
出展者の顔ぶれ
ちなみに出展者の顔ぶれですが、台湾国内の旅行会社・自治体・交通事業者・ホテルに加え、海外の政府観光局や観光関連企業など幅広い可能性があります。
日本側はその中で「海外旅行先の一つ」として比較されるため、競合は日本国内の別地域だけではありません。
韓国・東南アジア・欧米など、同じ予算・同じ休暇日数で行ける目的地と並び、価格・アクセス・体験価値・特典で比較後に選ばれます。
実務上は、この「比較される環境」を味方にすることがポイントです。
例えば、日本側は安心・清潔・移動のしやすさ、季節イベント、食、買い物、温泉など強い要素が多いです。
それらを活かしつつターゲット(家族、女子旅、地方旅、リピーター)ごとに訴求を絞ると勝ちやすくなります。
※視察の場合は、競合国がどんな打ち出しをしているか(特典、導線、説明の粒度)を観察すると、次回出展の改善点が明確になるでしょう。
出展者の顔ぶれをチェックすること、それ自体が優れた競合調査であり対策を立てやすくなるので、資産となる情報を持ち帰るためにも一度気軽に来場者として参加してみるのもオススメです。
【補足】売れるブースの共通点
補足として売れるブースの共通点について触れていきましょう。
結論から言えば、売れるブースは派手さより「分かりやすさ」と「行動のしやすさ」が整っています。
・一目で何が得られるか分かる(テーマが明確)
・写真で体験が想像できる
・価格・所要時間・アクセスがすぐ分かる
・限定特典など決める理由がある
・次の行動(予約・問い合わせ)へスムーズに進める
これらの要件が満たされている、それが売れるブースの共通点でもあり条件とも言えるでしょうか。
実務的には、スタッフが長く説明しなくても伝わる掲示物(モデルコース、季節別の推し、Q&A)を用意し、短時間で判断できる状態を作るのが理想的です。
加えて配布物は綺麗なパンフより「家に帰っても使える資料」が強いです。
ブースは当日だけの勝負ではなく、その後の検索・比較まで含めた導線設計が成果を左右するため、資料要素も含んだパンフレットを用意するなど競合に打ち勝つための要素を前面に出してみてはどうでしょうか。
日本側が出展・視察する意義

ここからは日本側が出展・視察する意義について解説をしていきます。
TTEに参加する意義、メリットとも言えるでしょうか。
出展で成果を取りに行くのか、視察で市場理解を深めるのか、などを明確にして目的に合った使い方をすると投資効率が上がるため、一度各項目を確認後に参加を検討してみることをオススメします。
出展の最大目的は来店・予約獲得
まずTTEへ出展する最大目的は「知ってもらう」より「具体的な行動を増やす」ことにあります。
BtoCの場では会場で興味を持った人がその場で申し込む、または帰宅後に比較して予約する流れが起きます。
よって出展側は「行動の導線」を最優先で用意することが大切です。
具体的には、繁体字のLPや予約ページ、問い合わせ手段(メール、チャット等)を整え、ブースではQR誘導で確実に次へ進める設計にするのがベスト!
自治体なら個店の紹介だけでなく、周遊コースや交通の分かりやすさを示し、旅行の不安を消すと予約につながりやすいです。
観光事業者なら体験の内容を短く伝え、価格・所要時間・予約可否を明確にすることが結果を出す鍵となります。
会期限定特典や先着特典を用意するなら、条件を分かりやすくし、スタッフが迷わず案内できる台本を作ると成果にブレが出ることなく安定します。
この「来店・予約獲得」など直接的な成果を意識するかどうかで、ブース設計や特典、用意する資料に差が生まれるので、積極的な「獲得」を目指して出展をすることを強くオススメします。
視察の価値は旅行トレンドと競合の把握
TTEを視察する価値は、台湾の旅行者が「何に反応し、何で迷うか」を現場で掴める点にあります。
つまり旅行トレンドと競合の把握が可能になるのです。
SNSやデータだけでは分からない、ブース前の滞留、質問内容、特典への反応、比較の軸(価格、日数、アクセス)を観察できるのは大きなメリットだと言えるでしょう。
また競合国・競合地域がどんな打ち出しをしているか、資料の作り方、スタッフの説明フロー、QR導線の設計など「勝ち筋」を良い意味で盗める点も大きな魅力です。
実務的に活かすためには、視察で見るべき項目を事前に決めておくと学びが資産化するのでオススメ!
人気ブースの共通点や繁体字資料の粒度、配布物の種類や抽選や特典の仕組み、SNS更新の頻度や会期後の導線など、参考にできる部分は多岐にわたります。
視察で得た気づきを、自地域の繁体字LP、モデルコース、ブース台本、配布資料に落とし込めば、次回の出展が「経験頼み」にならず再現性が出るでしょう。
こういった意味でも視察は非常に重要な意味・意義を持つため、少しでも出展を検討しているのであれば、まずは視察の意味で参加をしてみてはどうでしょうか。
自治体が得られる成果は多岐にわたる
またTTEで自治体が得られる成果についてですが、これは非常に多く多岐にわたります。
まず先の項目で触れたように、台湾旅行者のニーズを把握して、地域の見せ方(季節、周遊、交通)の改善につなげることができます。
次にブース運営をする場合は、繁体字の表現や案内導線の弱点(分かりにくい点、誤解される点)を洗い出すことが可能です。
さらに反応を材料にして、地域事業者へ「何を整えると売れるか」をフィードバックでき、地域全体の受け皿整備にもつながります。
※例えば「地図情報、予約導線、決済、ベジ対応」など、現場の質問から改善項目が見えるケースが多いです。
加えて配布資料やQR誘導のデータを取れば、自治体の施策として「成果測定」も可能になります。
自治体の場合もTTEを単発イベントにせず、翌年度のプロモーションやFAM、広告運用につなげると、地域のインバウンド施策が「連続した仕組み」として育つため、決して軽視できない優れた成果を持ち帰ることができるでしょう。
観光事業者が得られる成果も多い
そして観光事業者にとってのTTEへ参加する成果は、売上に直結する「検証と獲得」ができる点です。
台湾市場に対して、どの訴求が刺さるか(体験の切り口、価格帯、所要時間、特典)を短期間で試すことができるのは、非常に大きなメリットだと言えるでしょう。
さらに「よくある質問」も集まるため、繁体字LPや予約ページ、Q&Aの改善に効率よく行うことができます。
※現場で多いのは「予約は必要?」「何語対応?」「雨でもできる?」「子どもOK?」などで、これを先回りして整えるとその後の問い合わせ品質も上がります。
また会場でQR誘導を徹底すれば、見込み客リスト(メール登録やSNSフォロー)を獲得でき、その後の追客に活用することも可能です!
特に即決しない層が多い前提で、30~90日間の追客(SNS、広告、メール)を設計しておくと、TTEの投資回収が安定します。
このように観光事業者も非常に多くの成果・メリットを得ることができるため、TTEは非常に優れた展示会として多くの企業から注目されているのです。
出展と視察の使い分け
最後に出展と視察の使い分けについても触れておきましょう。
これは何度か触れてきた内容ですが、改めて使い分けについて掘り下げていきます。
初めて台湾向けに取り組む場合は、いきなり大きく出展するより、目的に応じて「視察→小規模出展→本格出展」と段階を踏む方が成功しやすいです。
視察では「競合の打ち出し、来場者の質問、資料の粒度、導線設計」について学び、自地域の弱点(繁体字、予約、決済、地図情報)を洗い出すと良いでしょう。
小規模出展では「訴求軸・特典・モデルコース」をテストして、反応が良いものを次年度の本格出展に寄せる選択肢もオススメです。
※すでに繁体字の受け皿や商品が整っている事業者は、出展で「獲得」を狙い、その後の追客までセットで設計すると効果が出やすいです。
大事なのは出展そのものを目的化せず、次の施策(広告、旅行商品、FAM)につながる形で運用することです。
せっかく出展をするのならば成果を求めて準備・設計段階から動き、そうでない場合は次につなげるための「積極的視察」として参加するのが良いでしょう。
他の台湾観光展示会との違い

ここからは他の台湾観光展示会との違いについて解説をしていきます。
台湾には複数の観光関連イベントがありますが、それらと違いについて知ることで、目的を取り違えずに出展判断や準備の方向性を明確にすることが可能です。
ある意味ではTTEの特徴・特色に関する部分ですので、内容をより深く理解するためにもぜひ各項目に目を通してみてください。
TTEは消費者向け色が強い
まずTTEは消費者向けの色合いが強いという点に触れておきましょう。
TTEはBtoB商談会というより、一般旅行者が主役のイベントです。
来場者の多くの属性からBtoC寄りとお伝えしてきましたが、そのため出展側に求められるのは、商談資料の分厚さより「その場で理解できる分かりやすさ」なのです。
企業向けの説明(制度、長期戦略)より、旅行者が知りたい情報(いくら、どこ、何ができる、どう行く、安心できる)を前面に出す必要があります。
自治体なら「地域の魅力」を旅の形(モデルコース、季節提案、周遊)として提示することが重要です。
観光事業者なら体験内容の具体性と予約の簡単さが重要になります。
TTEは消費者向け色が強い分、反応が速く改善点もすぐ見えます。
会場での質問や滞留の有無は、広告よりも早いフィードバックになるため、マーケティングの検証の場としても価値があると言えるでしょう。
もちろん出展に伴い現地バイヤーや旅行会社・代理店とのアポがある場合は、それらの資料も非常に大切ですが、方向性としては消費者向けの色合いが強いと認識しておきましょう。
旅行商品の成果につなげやすい
次にTTEは他の展示会よりも旅行商品の成果につなげやすい特徴を持ちます。
TTEのような消費者向けイベントの強みは、「申し込み」「問い合わせ」「フォロー獲得」がしやすい点です。
旅行者は会場で比較し、特典や限定情報に反応して早めに行動する傾向があります。
よって成果につなげるには、会場での導線を「行動前提」で作ることが重要です。
当ページで何度も解説しているように、(QRで繁体字LPへ誘導して)そこから予約ページや問い合わせへ進めるようにします。
自治体は旅行商品そのものを販売しづらい場合でも、周遊ルートや交通案内を整えて、旅行会社商品・OTA・事業者予約へ橋渡しも可能です。
事業者は会期限定の特典を用意するなら、条件を簡潔にして、スタッフが即案内できるようにすると良いでしょう。
※ちなみに会場で得た見込み客は、その後に検討が続くので何らかの方法で追客する前提で動きましょう。
会期後のSNS・広告・メールまでセットで設計すると、TTEは単発の露出から「売上に結びつく施策」に早変わりするため、費用対効果を高めるためにもその後の施策までを計画的に進めていくことをオススメします。
現地の反応が直に取れる
またTTEの大きな価値の1つとして、台湾市場の反応を目の前で確認できる点が挙げられます。
より具体的に表現するならば、どの写真に立ち止まるか、どの言葉に反応するか、価格帯で離脱するかなど、机上の調査とは違い生の声・体験から実感することができます。
※また「どんな質問が多いか」なども確認できるのは大きな価値があるといえるでしょう。
実務では当日の反応を記録して、「次の改善」につなげる仕組み作りをすれば、情報価値としての取り逃しもなくなります。
例えば質問をカテゴリ化(アクセス、価格、言語、予約、季節)して、終了後に繁体字LPやQ&Aに反映する。
そして反応が良かった訴求をSNSや広告クリエイティブに転用するなど、直で活かすことができるのも強みの1つです。
※逆に反応が薄かった点は、写真や表現を変えて再テストするのも良いでしょう。
こうした改善サイクルを効率よく回せると、次年度の出展や他施策の勝率を上げることができます。
TTEは大規模なイベントであると同時に、台湾向けマーケの「実地テスト場」として非常に効果的ですので、そのあたりも含めて様々な視点を持ちながら参加してみることをオススメします。
TTEを活用したインバウンド施策の考え方

ここからはTTEを活用したインバウンド施策の考え方について解説していきます。
その場の申込獲得ではなく、広い意味でのインバウンド施策として考え方を知っておけば、より広い範囲でのビジネスに活かすことも可能です。
また取り逃しのないように動くこともでき、さらに失敗のリスクを抑えることも可能ですので、TTEの費用対効果を高めるためにも、各項目に目を通していきましょう。
ゴール設定
まずTTEを活用したインバウンド施策の考え方として、ゴール設定が挙げられます。
開催中のゴール例はQR流入数や資料ダウンロード数、フォロー獲得数や問い合わせ数、そして旅行会社商品ページへの送客数などが挙げられます。
逆に終了後は指名検索増やサイト流入、予約数や来店数、そして周遊促進など少し違った視点での設定が必要でしょう。
自治体は特に送客の最終成果が見えにくいので、まずは「見込み客化」を重視して、その後の追客で送客につなげる設計が現実的です。
事業者は予約・購入へ近いKPIを置きつつ、即決しない層のために追客前提でリスト獲得を重視します。
KPIが決まるとブースの導線(QR、配布物、特典)やスタッフ配置も最適化でき、成果の再現性が上がります。
あらゆるビジネスでゴール設定は大切な要素ですので、TTEを活用したインバウンド施策を取り入れる際にもゴール設定を大切にしてみてはどうでしょうか。
ブース設計の基本
次にブース設計の基本についてですが、ブース設計は「1秒で伝える→3分で納得→次の行動」の順番が基本です。
1秒で伝えるのは「誰向けの旅か」と「何が体験できるか」など直感的な部分です。
3分で納得させるのはアクセス、日数、価格感、季節、安心材料(言語、予約、決済)など決め手となる部分です。
そして次の行動はQRで繁体字LPへ誘導し、予約・問い合わせ・保存できる資料へつなげると、後々の獲得件数に影響が出てきます。
ちなみに各スタッフは説明の長さを変えられるように、30秒版・2分版・5分版の台本を用意すると様々な場面でのアプローチが安定します。
※自治体ならモデルコースの提示が強く、事業者なら体験の具体性と予約の簡単さが重要になります。
ブースの装飾も大切と言えば大切ですが、情報の設計と導線が成果を左右するため、そのあたりを軽視せずに設計をしていくのが良いでしょう。
展示会後の追客が本番
またTTEで興味を持っても、すぐ予約する人ばかりではないという点に注意が必要です。
多くは帰宅後に家族や友人と相談して、さらに他地域と比較して、その後にSNSや検索で追加情報を確認してから最終的な決断を行います。
だからこそ30~90日の追客が重要になるのです。
・SNSで継続発信(季節の見どころ、アクセス、Q&A)
・広告でリターゲティング(LP訪問者や動画視聴者)
・旅行会社商品ページへの送客強化やメール配信(登録者向け)
これらを組み合わせることで、見込み客を逃すことなく効率よいアプローチが可能になります。
また追客の素材は展示会中に集めることができ、よくある質問や反応が良かった写真、刺さった言葉を使い回すと効率的です。
こういった展示会後の追客を徹底すること、それがインバウンド対策としても重要なポイントですので、お店や地域の活性化のためにも追客をしっかり行っていきましょう。
【補足】繁体字の受け皿づくりも大切
補足として繁体字の受け皿づくりについても触れていきましょう。
会場で興味を持った台湾の旅行者は、帰宅後に繁体字で検索し、内容を理解できるかで意思決定が大きく変わります。
その受け皿が日本語だけだと、せっかくの反応が比較段階で落ちてしまいます。
最低限用意したいのは繁体字のLP(要点まとめ)、アクセス、営業時間、料金、予約方法、よくある質問、問い合わせ手段であり、これらが整っていれば競合との勝負が可能です。
また自治体は周遊マップやモデルコース、交通案内を繁体字で整えると、地域全体の選ばれやすさが上がります。
事業者の場合はメニューや体験の流れ、キャンセル規定など「トラブルになりやすい部分」ほど分かりやすくすることが重要であり、それらを徹底することでリスクを排除することが可能です。
ちなみに完璧な翻訳より「迷わず行動できる情報を優先する」ことが大切ですので、まずは完璧主義を捨てて受け皿として求められる部分を効率的に整えてみてはどうでしょうか。
台北国際観光博覧会(TTE)での成果を最大化する

台北国際観光博覧会(TTE)の詳細について、シンプルにわかりやすく解説をしてきました。
TTEを活用して成果を出すポイントは、会場での盛り上がりではなく「その後に獲得できる状態」を作れるかどうかです。
台湾の旅行者は会場で興味を持っても、帰宅後に家族と相談し、SNSや検索で追加情報を確かめ、他地域と比較して決めるケースが多くあります。
だからこそブースでは「1秒で強みが伝わる見せ方」と「3分で納得できる具体情報」を用意して、QRで繁体字LPや予約ページへ確実に誘導することが重要です。
※さらに集まった質問や反応を素材に、30~90日間の追客(SNS発信・広告・旅行会社連携)を回せば、単発イベントを継続的な集客装置に変えることも可能です!
そんなポテンシャル溢れる台北国際観光博覧会(TTE)ですが、出展時には様々な不安を感じてしまう方もいることでしょう。
もしTTEへの出展でお悩みの方は、実績と経験豊富な弊社まで気軽に相談ください。
海外販路開拓支援として「海外展示会出展サポート」を行っておりますので、出展支援や現地営業代行なども行っています。
※場合によっては現地バイヤー招へい、商談設定やパートナー選定(交渉支援)なども行っておりますので、展示会以外の販路開拓・拡大でお悩みの方も弊社へおまかせください。
TTEで台湾から選ばれる導線を着実に整えて、その後の獲得につながるような準備を万全に整えて出展をしてみてはどうでしょうか。




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