海外での飲食フランチャイズ展開のメリットや注意点
- 堤浩記
- 7月31日
- 読了時間: 8分

「海外で飲食フランチャイズ展開をするメリットは?」
「海外への飲食フランチャイズ展開を検討している!」
「飲食フランチャイズを海外展開する注意点が知りたい!」
最近では海外への飲食フランチャイズ展開を検討する企業が増えてきています。
一昔前は海外企業の日本進出が多い印象でしたが、今では飲食店の海外展開も当たり前になってきているのです。
その方法の一種として飲食フランチャイズ展開が挙げられるのですが、そのメリットがわかりにくく海外進出・展開を躊躇してしまうケースも珍しくありません。
そこで今回は海外での飲食フランチャイズ展開のメリットについて解説をしつつ、知っておくべき注意点についても触れていきたいと思います。
海外へ飲食フランチャイズ展開をスムーズに進めていくために、またビジネスモデルとして取り入れ成功させるためにも当ページの内容を参考にしてみてください。
海外で飲食フランチャイズ展開をするメリット

それでは海外で飲食フランチャイズ展開をするメリットから解説をしていきましょう。
シンプルかつ大きな3つのメリットについて触れていきますので、各項目を参考にしてみてください。
販路拡大が可能
まずは海外への飲食フランチャイズ展開をするメリットとして、シンプルに販路拡大が可能な点が挙げられるでしょう。
地域によっては店舗拡大・進出をする余地はあるものの、国内の飲食店は飽和状態と考える人も増えてきています。
一方で世界では開拓余地のある市場が多く存在するため、国内での競争に参加するのではなく海外で飲食フランチャイズ展開を検討する人も増えてきているのです。
さらに国内である程度の飲食店を展開している場合、海外へ販路拡大をしておけば軽々リスクの分散にも繋がります。
それが単純は海外展開にも当てはまりますし、飲食フランチャイズという形式で展開することでも販路を拡大していくことができるのです。
またフランチャイズ展開をして自社の飲食店・サービス・メニューに需要があることがわかれば、フランチャイズではなく直営店展開も視野にいれることができるなど、様々な意味で販路拡大を展開することができるのは大きなメリットだと言えるでしょう。
日本食の需要が高い
次に日本食の需要が高いという点にも触れておきます。
飲食業界かどうかを問わず海外展開を視野にいれる場合、需要の有無をリサーチすることはとても大切なポイント!
もちろん日本の飲食店が「飲食フランチャイズ展開」をする場合にもリサーチは必要ですが、日本の飲食店は世界でも高い知名度と需要を持っています。
ジャンルや商品・メニューにもよりますが、日本の飲食店としての安全性や信頼感は世界でも認められているので、全体的な需要が高めなため飲食フランチャイズを展開しやすい環境が整っているのです。
それでもしっかりと展開する国・地域を吟味・精査する必要はありますが、日本の飲食店は海外で「飲食フランチャイズ展開」するのに需要が高く、優れたビジネスチャンスだと捉えてよいのではないでしょうか。
先発組の企業の動向を参考にできる
そして海外で飲食フランチャイズを展開している企業の動向を参考にできる、このメリットについても触れていきます。
飲食フランチャイズ展開をする上で需要面でのリスクに不安を感じる人もいるかもしれませんが、リサーチとは別に先発組、既に海外でフランチャイズ展開をしている同ジャンルの飲食店を参考にするとリスクを軽減できます。
これは直営店として海外展開しているケースでも参考になり、フランチャイズとして展開している場合のどちらでも参考にすることが可能です。
例えば牛丼チェーン店である吉野家は「YOSHINOYA」として各国に愛され、現地住民や流行・宗教に上手く対応して成功しています。
他にも10カ国224店舗を展開している丸亀製麺、世界各地に1,400店舗以上を構えるCoCo壱番屋などが有名です。
また回転寿司チェーン店であるスシローなどは、米食の文化を持つ韓国12店舗、台湾16店舗、シンガポール3店舗など海外展開で成功しています。
こういった成功例や海外での受け入れ事例などをチェックすることで、フランチャイズ展開を目指す場合に受け入れられるか、契約・加盟店増加が見込めるかなどがぼんやりと見えてくるものです。
今では先んじて海外展開をしている飲食店は多いため、直営店かフランチャイズ展開かを問わずに需要を参考にしやすいのは後発組にとって大きなメリットだと言えるでしょう。
【補足】シンプルな利益の増加
補足としてシンプルな利益の増加というメリットについても触れていきましょう。
これは2つの意味で利益増加を狙うことができるメリットです。
まず海外で飲食フランチャイズ展開をすることによって、需要の高い国や地域で効率的にフランチャイズ展開を行い国内の利益とは別な形で利益を伸ばす企業・飲食店は少なくありません。
その上で自社の直営店の進出なども行った場合、例えば進出国の物価が安ければ仕入れコストを抑えつつ現地にマッチするメニュー開発なども含め、コストを抑えて利益を伸ばすことができます。
そういったシンプルな利益増加に期待できるからこそ、日本企業の海外での飲食フランチャイズはビジネスモデルとして注目されているのです。
海外で飲食フランチャイズ展開をする注意点

ここからは海外で飲食フランチャイズ展開をする際の注意点について解説していきます。
リスク回避のためにも大切な3つの注意点を解説していきますので、順に目を通してみてください。
契約内容の確認
まず海外で飲食店をフランチャイズ展開する上で契約内容の確認は非常に重要なポイントです。
当たり前ではありますがフランチャイズ契約を結ぶ上で進出国の言語を用いて、現地のビジネスルールや法で契約を行います。
それ以外にも現地のビジネス事情や周辺地域での暗黙の了解などについて知っておかねば、後々トラブルに発展してしまうリスクがあるのです。
フランチャイズに限らず海外パートナーとライセンス契約を行う場合、ロイヤリティ面でのトラブルには細心の注意を払う必要があります。
こういったリスクを回避するためにも進出国の法律やビジネスに詳しい専門家に間に入ってもらい、慣れるまでは契約内容の確認やサポートを受けながら海外展開を進めていくのがスマートな展開方法だと言えるかもしれませんね。
法規制の確認
次に法規制の確認、これもフランチャイズ展開において重要な注意点です。
進出国の法律については十分に把握しなければ、思った以上のトラブルに発展してしまうリスクがあります。
国ごとに法律が異なることはもちろん、アメリカなどでは「州」によっても法律が変わるため注意が必要です。
諸外国では日本の常識で物事を考えることは大きなリスクですので、フランチャイズ展開・契約をする際にも法を遵守した契約が当たり前にできるようにすることが大切!
もし先の契約内容や法規制などについて不安がある方は、弊社でも商談交渉支援をはじめ様々な海外展開のサポートを行っていますので、フランチャイズ展開において不安な点は気軽にご相談ください。
食文化と宗教
最後に食文化と宗教についても解説していきましょう。
日本ではそこまで強い宗教観はありませんが、海外では信仰を強く持つ人も少なくありません。
そのため現地の食文化や宗教について知ることは、飲食の海外フランチャイズ展開で大切なポイントでもあり、重要な注意点でもあります。
仮に現地の宗教的な理由、また風習で口にしない食材を取り扱ってしまった場合、そのイメージを覆すのは大変です。
場合によってはフランチャイズ契約を結ぶこと自体が非常に難しくなってしまったり、裁判沙汰になってしまうリスクさえ考えられます。
国や宗教によっては特定の食材を使っていないことを証明する「規格」などもあるため、食文化や宗教、風習については徹底したリサーチを行いつつ、フランチャイズ展開をしていく国や地域を絞っていくのが良いでしょう。
海外の飲食フランチャイズ展開でお悩みなら弊社まで

今回は海外への飲食フランチャイズ展開のメリット、そして知っておくべき注意点について解説をしてきました。
基本的な「フランチャイズ費用(加盟費用)」や「ロイヤリティ」などを吟味していくことは当然として、今回挙げてきたような内容を把握しておくことも飲食店のフランチャイズ展開において大切なポイントなのです。
※このあたりについては既に日本の飲食店の中で海外フランチャイズ展開をしている企業、加盟店が多く海外で安定した体制が整っている企業・飲食店を参考にすると非常にわかりやすいです。
とは言え加盟費用やロイヤリティ、またフランチャイズ展開における細かな部分を詰める上で不安を感じてしまう経営者の方や担当の方は少なくありません。
そんな場合にこそ海外販路開拓支援を行っている弊社まで、気軽に相談ください。
基本的なサポートから海外展開するための「フランチャイズ向け展示会」の出展サポート(出店支援や現地営業代行)なども行っているので、初動から躓かずにスムーズに動きたい企業様の力になることができます。
大きなビジネスチャンスでもある海外でのフランチャイズ展開だからこそ、加盟店獲得からその後のスムーズな展開へつなげるため、ぜひ日本企業の海外進出支援を幅広く行っている弊社までご相談ください。



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